時間優先の原則

時間優先の原則

読み方、同義語、対義語

読み方 じかんゆうせんのげんそく

時間優先の原則とは、取引所における約定価格の決定方法の一つで、同じ指値注文の価格(呼値)が出された場合に、その指値注文が受け付けられた時間の早さによって優先順位が決まる方式です。

例えば、同じ1,000円の売り注文を、Aは9時5分に、Bは9時10分に発注して受け付けられた場合、Aの注文が優先されます。そして、Aの注文が全て執行された後に、Bの注文が執行される順番となります。

時間優先の原則

売買注文の優先順位としては、まず成行注文(価格がいくらでも良いからすぐに売買したいという注文)が優先され、次に価格優先の原則により最も低い価格の売り注文と、最も高い価格の買い注文が優先されます。そしてこの際、同一の価格で注文が出された場合に、時間優先の原則が適用されます。

なお、上記のように価格優先の原則と時間優先の原則が同時に適用されるのは、ザラ場寄付と引けの間)における売買注文処理ルールです。前場および後場の寄付や引けでは「板寄せ」によって始値終値が決定されます。

point 板寄せ方式

板寄せとは、寄付の前の注文から始値を、引け前の注文から終値を決定する際に用いられる方式です。その時点で存在するさまざまな価格の注文から、バランスを取って約定させます。この場合、時間優先の原則は当てはまらず、全て同時に出された注文とみなされます。最初に成行の買い注文と売り注文を約定させ、次に売り注文と買い注文を突き合わせて、数量的に合致する価格を決めます。

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