価格優先の原則

価格優先の原則

読み方、同義語、対義語

読み方 かかくゆうせんのげんそく

価格優先の原則とは、取引所における約定価格の決定方法の一つで、最も低い価格の売り注文と、最も高い価格の買い注文を優先させるものです。時間優先の原則と共に、ザラ場中に取引価格を決める「ザラ場寄せ(ザラ場方式)」において適用されています。

例えば、買い注文が1,000円、990円、980円に、売り注文が1,020円、1,010円、1,000円に入っている場合は、売り買い共に1,000円が優先して約定されます。

価格優先の原則

ザラ場寄せでは、売り注文と買い注文の価格が合致する都度、売買を成立させます。東京証券取引所やニューヨーク証券取引所などの主要市場で採用され、「オークション方式」「オーダー・ドリブン」とも呼ばれます。また、同じ価格での注文がある場合は、注文を受け付けた時間が早い方が優先されます。これは「時間優先の原則」のルールによるものです。

なお、取引時間外に出された注文の場合は時間優先の原則が適用されず、同時に発注されたものとみなされます。この場合は「板寄せ」によって注文が処理されます。板寄せとは、その時点で存在するさまざまな価格の注文から、バランスを取って約定させるという仕組みです。最初に成行の買い注文と売り注文を約定させ、次に売り注文と買い注文を突き合わせて、数量的に合致する価格を決めます。

point 株式取引の優先順位

株式取引では、成行注文の方が指値注文よりも優先されます。成行注文とは、価格を指定せずにその時点での価格で売買を成立させるものなので、すぐに売買を約定させたい場合に用いられます。

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