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海外FXで複利運用は本当に有効か?シミュレーションと現実のギャップを暴く

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海外FX特集記事

海外FX業界の基礎知識や最新動向を、初心者にもわかりやすい内容で解説しています。海外FXの基本的な仕組みや特徴、利用するにあったてのメリットデメリットなど、これから海外FXを始める方にとって役立つ情報が満載です。

2025.04.25

海外FXで複利運用は本当に有効か?シミュレーションと現実のギャップを暴く

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海外FXで複利運用は本当に有効か?シミュレーションと現実のギャップを暴く

海外FXにおける複利運用は、資金を効率よく増やすための有力な手法のひとつです。取引によって得た利益を元本に加えながら、資金の成長スピードを加速させていく仕組みであり、特に「少ない資金から資産を増やしていきたい」と考えるトレーダーにとっては魅力的な選択肢といえるでしょう。

一方で、複利運用は取引ごとのリスクも比例して大きくなる側面があり、精神的な負担や資金管理の難しさが増す場面も少なくありません。運用の仕方によっては、思わぬ損失を招くリスクもあるため、誰にとっても万能な資金管理方法とは言い切れないのが実情です。

この記事では、複利運用のメリット・デメリットを詳しく解説したうえで、複利運用がどのような人におすすめなのかを解説します。

海外FXでの複利運用とは?他の投資との違い

複利運用とは、一般的に有価証券を保有し得られる配当金などを投資元本に含めていくことで、より大きな資産形成を目指す方法として知られています。

しかし、海外FXでの取引は、基本的にCFD(差金決済取引)によって行われます。実際に通貨や資産を受け渡すのではなく、売買によって生じた価格差から利益を得ることを目的としています。そのため複利運用の考え方も、一般的な方法論を適用するよりも、海外FXでの取引に適した考え方を把握することが望ましいでしょう。

一般的な投資と海外FXでの取引には細かな違いがあることを認識した上で、まず最初は複利運用の基礎知識や、海外FXにおける複利運用の考え方を解説します。

複利運用とは

複利運用とは、取引で得た損益も元本に加えて再投資し、資金量に合わせて取引規模を増減させることで、雪だるま式に資金を増やしていこうとする運用方法です。資金が増加していくにつれて、元本の成長が加速していく特徴があります。

以下は、複利運用と単利運用(元本のみの運用)で、資金の成長を比較したグラフです。元本1,000ドルを年利10%で運用した場合の推移を示しており、縦軸は残高(ドル)、横軸は経過年数を表しています。

複利と単利の成長の違い

複利運用を前提とする場合、長期的な視点で運用を続けることが想定されるため、資金を預ける海外FX業者の信頼性や取引環境の安定性は重要です。

XMTrading(エックスエム)は、創業以来10年以上にわたり、安定した運営と透明性の高いサービスを提供しています。最大1,000倍のレバレッジに加え、充実した入出金対応、迅速なサポート体制など、長期的な資金運用を見据えた環境をご用意しております。

海外FXにおける複利運用の考え方

株式や投資信託における複利運用は、インカムゲインを再投資するという意味で使われることが多い言葉です。それに対して海外FXにおける複利運用は、キャピタルゲインとして得た利益を元本に加えて再投資することを指すのが一般的であり、本記事内でもキャピタルゲインを再投資するという意味での複利運用を解説します。

trivia
インカムゲイン、キャピタルゲインとは?

インカムゲインは、株式の配当金や不動産の家賃収入など、資産を保有することで定期的に得られる安定収益を指し、キャピタルゲインは、株式や不動産を売却する際に生じる値上がり益を指します。前者は長期的な資産保有で安定を目指す投資家向け、後者は短期的な売買で利益を狙う投資家に適しています。

株式や投資信託では、成長性のある資産に中長期で投資し、長期的な平均利回りの積み上げを目指す運用が一般的です。もちろん価格変動リスクはあるものの、一定の期間をかけて資産を増やしていく設計になっており、複利効果も比較的計画的に活用しやすい特徴があります。

一方、海外FXでは主に短期売買が中心となり、収益は相場状況やトレーダーの判断力に大きく左右されがちです。利益が安定しない局面も多く、毎月一定の利回りを前提とした複利運用を継続するのは、現実的に難しいケースもあるでしょう。

そのため、海外FXトレードで資金の増加を目指す場合は、「複利運用を適用すれば資金を増やせる」と単純に考えることはおすすめしません。それよりも、自身のトレードスタイルや資金量を把握し、複利と単利の特徴を理解して使い分けるなどの工夫が必要になるでしょう。

point
FXにもインカムゲインはある?

FXにおけるインカムゲインは、スワップポイントが近い存在といえます。しかし一般的には、スワップポイントがインカムゲインとして扱われることはありません。その理由として、マイナススワップの発生や為替変動リスクなど、不確定要素の多さが挙げられます。

XMのスワップポイントの詳細はこちら arrow
XMの取引銘柄の詳細はこちら arrow

海外FXの複利運用シミュレーションを行う方法!

海外FXの取引でまとまった利益を目指すことは、多くのトレーダーにとって一つの目標といえるでしょう。そのための手段として、複利運用は有効な考え方の一つです。資金を効率よく増やすために、複利を活用した資金管理は検討に値するといえます。

ここからは、複利運用の計算シミュレーションを行う方法や、10万円の資金を1億円まで増やすシミュレーションを解説します。

1日10pips稼ぐとどうなる?複利運用シミュレーション方法

Googleスプレッドシートを利用すると、複利運用のシミュレーターが簡単に作成できます。表計算ツールに慣れていない方でも行いやすいシンプルな構成になっているので、興味のある方はぜひ試してみてください。

まずは、完成したものをご覧いただきましょう。

自作シミュレーター1 自作シミュレーター1

今回のシミュレーターでは、ドル円の取引を想定し、獲得pipsなどの取引条件を入力、設定することで、指定したケースでの複利運用シミュレーションを行えます。

  • 開始額
  • 実効レバレッジ
  • 獲得pips
  • ドル円レート
  • 取引回数

上記のうち「実効レバレッジ」は少々分かりにくく感じられるかもしれませんが、数値を入力するだけで取引ロット数が自動計算される仕組みです。自身の取引規模に応じたロット数になるよう、適切な値を設定してみてください。

XMのドル円取引の詳細はこちら arrow
XMのスプレッドの詳細はこちら arrow

複利運用シミュレーターの作成方法

続いて、本シミュレーターの作成方法を解説します。

はじめに、Googleスプレッドシートを開き、1行目と2行目に「開始額」「実効レバレッジ」「獲得pips」「ドル円レート」といった入力項目を設置してください。それぞれの項目には、任意の数値を入力します。

自作シミュレーター2 自作シミュレーター2

4行目と5行目には、「取引回数」「口座残高」「取引ロット数」「利益」を設置します。

自作シミュレーター3 自作シミュレーター3

それぞれの内容は以下の通りです。

複利計算シミュレーションで使用する計算式

項目 入力する計算式 内容
取引回数 なし シミュレーションを行う回数分だけ行を増やし、その際の取引回数を入力
口座残高 =A2 A2セルで設定した開始額を参照
取引ロット数 =ROUNDDOWN
(B5*$B$2/($D$2*100000),2)
小数点第3位以下を切り捨てるための関数を使用し、残高、ドル円レート、実効レバレッジから取引ロット数を計算
利益 =C5*$C2*1000 獲得pipsと取引ロット数から利益額を計算
取引回数
入力する
計算式
なし
内容 シミュレーションを行う回数分だけ行を増やし、その際の取引回数を入力
口座残高
入力する
計算式
=A2
内容 A2セルで設定した開始額を参照
取引ロット数
入力する
計算式
=ROUNDDOWN
(B5*$B$2/($D$2*100000),2)
内容 小数点第3位以下を切り捨てるための関数を使用し、残高、ドル円レート、実効レバレッジから取引ロット数を計算
利益
入力する
計算式
=C5*$C2*1000
内容 獲得pipsと取引ロット数から利益額を計算
arrow もっと見る

続いて、6行目の「口座残高」のセルには「=B5+D5」と入力し、前回取引の利益との合計値を入力します。「取引ロット数」と「利益」は、1つ上の内容をコピーしてください。7行目以降は、オートフィル機能を使用してシミュレーションを行いたい取引回数分コピーしましょう。その際、A列の取引回数に入力する数は適宜調整してください。

自作シミュレーター4 自作シミュレーター4

このシミュレーターによって、任意の条件で取引し複利運用を行った場合に、1日何pips勝ったら何日でどれくらいの利益が出るのか、といった計算を簡単に行うことができます。

XM トレード計算ツールはこちら arrow

海外FXの複利運用で10万円を1億円にするシミュレーション

Googleスプレッドシートで作成した複利運用シミュレーターを使用し、10万円の資金を1億円まで増やすシミュレーションをしてみましょう。

今回は、以下の条件での取引を考えます。

  • ドル円(1ドル=150円)での取引
  • 資金10万円から開始
  • 実効レバレッジは300倍
  • 目標値幅は10pips

シミュレーションの結果は以下の通りです。

複利運用で10万円を1億円にするシミュレーション 複利運用で10万円を1億円にするシミュレーション

今回の設定では、1日10pipsの利益を38日間続けられた時点で目標額である1億円を達成できることが分かりました。他のシミュレーションとしては、開始額を1万円として、実効レバレッジ800倍程度のハイレバ取引を行った場合では、22日間で1億円の目標を達成できることが分かりました。

自作シミュレーターを使えば、獲得pipsやレバレッジ設定、または目標額を変えることで様々なシミュレーションを簡単に行えるので、上手に活用すれば、海外FX取引に取り組む際のモチベーションを高めることができるでしょう。

しかし、複利運用のシミュレーションはあくまで理論上の計算に過ぎず、現実の取引とは大きく異なる可能性がある点には注意が必要です。シミュレーションでは、常に一定の成績を維持できることを前提としていますが、実際の相場は常に変動しており、獲得pipsや勝率、取引回数が毎回想定通りに推移するとは限りません。

あくまで「複利運用がどのように機能するか」を理解するための目安として捉え、過剰な期待や過信は避けることが大切です。次章では、こうした複利シミュレーションに潜む落とし穴や、実際の運用で気をつけるべきポイントについて解説していきます。

レバレッジの詳細はこちら arrow

海外FXにおける複利運用の落とし穴

複利運用の説明では、「資金を雪だるま式に増やしていく」という表現や、増加スピードの速さを示すシミュレーションがよく用いられます。これらを目にすると、複利運用には加速度的に資金を増やす効果があり、確実に利益を得られるものだと錯覚してしまうかもしれません。しかし、実際にはそのような簡単な話ではなく、いくつかの理由によりシミュレーション通りに資金が増えるわけではありません。

シミュレーション通り順調に増やせるわけではない

獲得pipsや月利、そして取引回数や期間を設定し、目標額までの道筋を立てる複利運用シミュレーションでは、安定した成績を維持することを前提としています。しかしそもそも、連勝や一定期間高勝率を維持することは、現実の取引では難しい場合が多いです。

難しい理由としては、金融政策などによって市場は常に変化すること、自分が行っているトレード手法が、常に相場状況に適しているとは限らないことなどが挙げられます。加えて、心理的な浮き沈みをなくしながら、パフォーマンスを一定に保つことも容易ではありません。

好成績を維持することが難しい理由

市場の状況は常に変化しており、それに伴ってトレード手法の有効性も変わる可能性があります。相場と手法の相性が崩れれば、シミュレーション通りの結果を維持するのは簡単ではありません。さらに、相場環境だけでなく、トレーダー自身の心理的な安定や対応力も、成績に影響を与える要因となります。

notice
現実の相場はシミュレーション通りにいかない

世界的な政治・経済の動きや突発的なニュースによって、市場のボラティリティは常に変化しています。値動きが極端に激しくなったり、逆にほとんど動かない相場が続いたりすることもあり、こうした状況は複利運用にも影響を与える可能性があります。

複利運用を安定して続けていくためには、今どのような相場環境にあるのかを把握することが大切です。日々のマーケット動向や重要なイベントを確認しておくことで、リスクの高い場面を避けたり、ロットの調整に活かしたりすることができます。

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有効証拠金が増えると最大レバレッジが制限される

多くの海外FX業者は、利益によって口座残高が増えて有効証拠金が規定の水準を超えた際に、最大レバレッジを段階的に制限する仕組みを取り入れています。

例えばXMTrading(エックスエム)の場合、以下の有効証拠金残高ごとに最大レバレッジは段階的に制限されます。

XMのレバレッジ制限

有効証拠金残高 最大レバレッジ(*1)
5ドル~
40,000ドル
1,000倍
40,001ドル〜
80,000ドル
500倍
80,001ドル〜
200,000ドル
200倍
200,001ドル以上 100倍
(*1)ゼロ口座のみ最大レバレッジは500倍で、有効証拠金残高が5ドル〜80,000ドルの範囲で適用されます。

XMでは、少額の資金から高いレバレッジを活用した取引戦略を採用することが可能ですが、資金が順調に増え、有効証拠金残高が4万ドルを超えると、レバレッジ制限の対象となります。このため、1,000倍のレバレッジを前提とした戦略を継続したい場合は、残高の調整も視野に入れておくとよいでしょう。

XMのレバレッジ制限についての詳細はこちら arrow
XMの証拠金の詳細はこちら arrow
notice
取引可能なロット数には上限がある

複利運用のシミュレーションでは、有効証拠金が増えていった際に、現実では約定しにくい巨大なロット数になってしまうことが起こり得ます。実際の取引では、安定して約定できる数量を考慮しながら注文発注する必要がある点にご注意ください。資金が増えた場合は、単利運用への切り替えなども検討すると良いでしょう。

複利運用ではリスクが一定化する

海外FXにおける複利運用では、資金に対する損失の割合が常に一定に保たれるため、取引の規模が大きくなるにつれて損失額も比例して増加します。このため、トレーダーは損失リスクだけでなく、金額の増加による精神的なプレッシャーとも向き合う必要があります。

ここで、資金に対して10%のリスクを許容してハイレバ取引を行っているトレーダーの例を考えてみます。

残高と許容損失額の推移

残高 許容損失額
(残高の10%)
10万円 1万円
100万円 10万円
1,000万円 100万円

取引の方針や手法が変わらなくても、扱う金額が増えるにつれてプレッシャーも増していきます。たとえば、資金が10万円の段階では、含み損が出ても冷静にトレードを継続できたとしても、残高が1,000万円規模になると、一度の損失が100万円になる可能性があり、心理的な負担は格段に大きくなります。

その結果、想定通りに損失が発生しただけであっても、不安からルール外の早すぎる利確や損切りをしてしまい、計画していた複利運用のリズムを崩してしまうことがあります。

海外FXで大きな利益を目指すのであれば、複利の成長性を活かすだけでなく、取引規模の拡大に伴なって高まるリスクや心理的負荷にも十分配慮した資金管理が求められます。

point
負担を感じたら「単利運用」という選択肢も

複利運用は資金成長のスピードを高める一方で、取引金額の増大によって心理的な負担が蓄積しやすくなります。もしプレッシャーを感じるようになった場合は、一時的にロットを固定するなど、単利的な運用に切り替えることで負担を軽減するという選択肢もあります。成績を安定させるためには、精神的な余裕を保つことも立派なリスク管理のひとつです。

海外FXでは複利運用の必要性が下がる

複利運用の魅力の一つに、「少ない資金からでも、時間をかけて資産を増やしていける」点があります。しかし、海外FXでは高いレバレッジを活用できるため、複利運用に頼らずとも効率的に取引を行える環境が整っています。

レバレッジの効果

例えば、海外FX業者を利用し、100倍のレバレッジをかけた場合、10万円の証拠金で1,000万円規模のトレードが可能になります。このように、少額の資金でも大きな利益を狙えるのが、海外FXならではの特徴です。

このように資金効率の高い取引が可能な海外FXでは、大きな資金を口座に預け続ける必要性は低いといえます。そのため、利益が出たタイミングでこまめに出金し、残高を調整するという運用スタイルも一つの選択肢です。トレードスタイルによっては、複利運用にこだわらず、柔軟な資金管理を行った方が適しているケースもあるでしょう。

XMTrading(エックスエム)では、最大1,000倍のレバレッジに対応しており、限られた資金でも取引のチャンスを広げやすい環境を提供しています。また、初回入金時のボーナスに加え、新規口座開設者には15,000円分の取引ボーナスもご用意しており、自己資金を使わずに取引環境を体験することが可能です。 

XMの最大1,000倍レバレッジの詳細はこちら arrow

SNSでよく見る"海外FXで10万円を数千万円に"は現実的?

海外FXに関するSNSの投稿では、「10万円から1,000万円達成!」といった、短期間で大きな利益を上げた取引例を見かけることがあります。このようなトレードは、たしかに実現する可能性がゼロとはいえません。しかし、誰にでも再現できる現実的な手法とは言い難く、安易に真似することはおすすめできません。

10万円から1,000万円達成!は現実的?

短期間で資金を数十倍、数百倍にすることを狙うトレードは、高いリスクを許容した上で大きなリワードを狙う運用方法となっており、安定して成功させるには、プロレベルの高いトレード技術が必要になります。また、相場状況やタイミングに大きく左右されるため、運の要素が結果に強く影響するケースもあります。

学習段階のトレーダーがこのようなトレードを真似した場合、一時的に勝てたとしても継続して成功するのは難しく、最終的に入金額を失うリスクが高くなりやすいと考えられます。

複利運用を前提とするのであれば、リスクを抑えた資金管理と安定したトレードを重ねることで、着実に資金を増やしていくスタイルの方が、現実的かつ持続的な運用につながりやすいでしょう。

notice
フェイクに注意

SNSでのFX関連の投稿では、デモトレードや画像編集を用いた「フェイク」が混ざっている可能性も考慮しましょう。また、「今ならこの手法を教えます」のような宣伝文句は、投資詐欺の勧誘につながるリスクが否定できません。インターネット上の情報の利用には十分ご注意ください。

複利運用が必ずしも最強ではない!単利運用と比較

海外FXのトレードで資金を大きく増やすためには、複利運用は有効な方法です。しかし実際には様々なハードルがあり、シミュレーションのように簡単に行うことはできません。しかし、運用方法には複利だけでなく単利運用もあることを忘れてはいけません。場合によっては、単利運用を活用することで複利運用が持っている課題を克服できる可能性があります。

ここからは、複利運用と単利運用の違いを具体例を交えつつ解説します。

複利運用と単利運用の違い

複利運用が利益を再投資し元本が成長していく運用方法であるのに対して、単利運用は利益を再投資せず、元本のみを運用し続けるシンプルな運用方法です。

複利運用と単利運用では、一般に以下のようなメリットとデメリットがあります。

複利運用と単利運用のメリット・デメリット

項目 複利運用 単利運用
メリット
  • 加速度的に資産を増やせる
  • 時間を味方に資産を増やせる
  • 一定のリスクを保てる
  • 利益を出金しやすい
デメリット
  • 出金すると利益効率が落ちる
  • 資産が増えるとリスク管理が難しくなる
  • 長期的な資産形成に不向き
複利運用
メリット
  • 加速度的に資産を増やせる
  • 時間を味方に資産を増やせる
デメリット
  • 出金すると利益効率が落ちる
  • 資産が増えるとリスク管理が難しくなる
単利運用
メリット
  • 一定のリスクを保てる
  • 利益を出金しやすい
デメリット
  • 長期的な資産形成に不向き

資金を増やすための運用方法としては、複利の方が効率的といえますが、それぞれには一長一短あることを把握しておかなければいけません。重要なことは、投資スタイルにあった運用方法を適切に選択することです。

複利運用と単利運用を具体例で比較

続いて、複利と単利を比較し、単利運用のほうが有効なケースを具体例を挙げながら解説します。

損失の発生を考慮する場合

海外FXのトレードでは、勝率100%を維持することは想定できません。勝ったり負けたりしながらも資金が増えるように取引するのが一般的です。

10万円の資金から取引を開始するとして、同じ取引結果に対して複利運用と単利運用を適用した場合の残高の推移を、簡単に比較してみましょう。

複利運用と単利運用の結果比較

期間 成績 複利運用 単利運用
1か月 + 20% 120,000円 120,000円
2か月 + 20% 144,000円 140,000円
3か月 - 20% 115,200円 120,000円
4か月 - 10% 103,680円 110,000円
5か月 + 20% 124,416円 130,000円
1か月
成績 + 20%
複利運用 120,000円
単利運用 120,000円
2か月
成績 + 20%
複利運用 144,000円
単利運用 140,000円
3か月
成績 - 20%
複利運用 115,200円
単利運用 120,000円
4か月
成績 - 10%
複利運用 103,680円
単利運用 110,000円
5か月
成績 + 20%
複利運用 124,416円
単利運用 130,000円
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取引結果はどちらも同じですが、5ヶ月間の取引終了時点の残高を比較すると、単利運用の方が多くの利益を残せていることが分かります。

複利運用の場合は、損益によって変動する元本に合わせて、その月の取引規模を拡大、縮小させています。もし順調に勝ち続ければ大きな利益を得られますが、取引成績によっては資金を減らしてしまう可能性があります。

一方で単利運用は、開始額である10万円に対して運用しており、損益によって取引規模を変更していません。そのため勝ったり負けたりを繰り返すような成績の場合は、単利の方が運用結果を安定させられる可能性があります。

point
複利運用は負けに強い?

複利運用は、好成績を続けている時だけでなく、成績が落ち込んでいる時にも効果があります。損失によって減った資金に対して取引量を減らしていくため、損失の拡大を防ぐことが可能です。単純に複利と単利のどちらが優れているかではなく、トレーダーの成績によって使い分けることが重要でしょう。

定期的に利益を引き出したい場合

複利運用では元本を成長させることを重視するため、取引によって得た利益を出金することは、成長が遅くなってしまうことを意味します。それに対して単利運用は、元本のみを運用することが基本的な考え方であり、利益分を出金することに制限はありません

トレーダーによっては、海外FXで得た利益を生活費の足しにしたい場合や、普段はできない贅沢を取引利益で楽しみたい場面もあるでしょう。出金頻度の多いトレーダーは、複利運用にこだわらずに単利運用の考え方も持っておくことで、自分に合った海外FXのトレードスタイルを構築しやすくなります。

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XMTrading(エックスエム)では、100%入金ボーナスを提供しており、初期資金が少ない場合でも効率的な取引を行うことが可能です。また、ボーナスの消滅は出金額に比例して段階的に行われる仕組みを採用しているため、資金管理がしやすく、柔軟に利用できます。

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高リスクの戦略を採用する場合

ハイレバレッジを活用したリスクの高い戦略や、大きな資金を使った規模の大きい取引を行う場合は、複利運用によって利益を拡大させることを狙うよりも、トレードの勝率やリスクリワード比を向上させることを目指す方が、トレード成績が安定する可能性があります。

また、ハイレバ取引では、長期間に渡って戦略を継続させるというよりは、短期間で利益を狙うことの方が多いでしょう。このように時間を味方につけないトレード戦略の資金運用方法でも、複利よりも単利の方が安全な場合があります。

XMTrading(エックスエム)では、最大1,000倍のレバレッジを提供しており、様々なトレード戦略を行える環境をご用意しています。同時にXMではゼロカット方式にも対応しているため、最大損失を入金額までに限定した資金保護環境のもとで、安心してお取引に集中していただけます。

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海外FXで複利運用を有効活用できる場面とは?

海外FXの取引で複利運用の考え方を取り入れる際は、適用する場面を考慮することでより効果的に活用できる場合があります。

ここからは、複利運用を活用しやすい2つの場面を解説します。

  • 長期運用を前提とし、少額から取引を始める場合
  • 短期間で大きい利益を狙う場合

長期運用を前提とし、少額から取引を始める場合

海外FXの高いレバレッジを活用すれば、少ない資金でも取引を行うことが可能です。しかし、少額から取引をスタートする場合、単利運用を続けても満足のいく利益を得られにくいというケースが多いでしょう。

10,000円から取引を開始し、月利20%の成績を維持できたと仮定して、複利運用と単利運用の月間利益額の違いを比較してみましょう。

少額取引での複利運用比較

項目 成績(月利) 複利運用(月間利益) 単利運用(月間利益)
1 + 20% + 2,000円 + 2,000円
2 + 20% + 2,400円 + 2,000円
3 + 20% + 2,880円 + 2,000円
4 + 20% + 3,456円 + 2,000円
5 + 20% + 4,147円 + 2,000円
6 + 20% + 4,977円 + 2,000円
合計 + 19,860円 + 12,000円
複利運用(月間利益)
成績(月利) + 20%
1 + 2,000円
2 + 2,400円
3 + 2,880円
4 + 3,456円
5 + 4,147円
6 + 4,977円
合計 + 19,860円
単利運用(月間利益)
成績(月利) + 20%
1 + 2,000円
2 + 2,000円
3 + 2,000円
4 + 2,000円
5 + 2,000円
6 + 2,000円
合計 + 12,000円
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少ない資金で単利運用を行った場合、元本に対する利益しか得られないため、いつまで経っても利益の少ない状態から抜け出すことができません。それに対して複利運用では、小額から開始したとしても比較的早い段階で取引の規模を大きくできる可能性が高くなります。

資金が増えたら単利運用への切り替えも検討価値あり

資金が少ない投資初期の段階では、複利運用で元本を増やし、ある程度の金額まで成長したら単利運用へと切り替える方法も有効です。

複利運用は利益の伸びを加速できる反面、常に資金に対して一定のリスクを取り続けるという特性があります。そのため、資金が増えてきたタイミングで単利運用に移行すれば、全体に対する損失リスクを抑えることにつながります。

複利運用から単利運用に切り替える例

残高 運用スタイル 備考
10万円~50万円 複利運用 資金に応じてロットを調整
50万円~100万円 複利運用 ロットの増加ペースを緩やかに調整
100万円~ 単利運用 ロットを固定する
残高 10万円~50万円
運用スタイル 複利運用
備考 資金に応じてロットを調整
残高 50万円~100万円
運用スタイル 複利運用
備考 ロットの増加ペースを緩やかに調整
残高 100万円~
運用スタイル 単利運用
備考 ロットを固定する
arrow もっと見る

単利運用に移行すると、利益によって資金は増えていきますが、取引規模は一定のままとなるため、実効レバレッジは次第に下がっていきます。この結果、相対的なリスクは徐々に軽減され、より安定した運用がしやすくなります。

途中で単利運用に切り替えるつもりで運用を始める場合は、あらかじめ運用方法を切り替えるタイミングを検討しておくと良いでしょう。例えば、「資金が〇〇円になったら単利運用に切り替える」や、「リスク割合を減らして徐々に単利運用に移行していく」などの方法などが考えられます。

短期間で大きい利益を狙う場合

海外FXの1万円チャレンジのように、小額から短期間で大きな利益を目指すトレード方法では、複利運用は必須のテクニックになるでしょう。この場合の複利運用には、加速度的に利益を大きくできるだけでなく、リスクを抑える効果も期待できます。

少ない資金で開始し大きな利益を狙う場合、単利運用では始めから大きいレバレッジをかけてトレードする必要があります。しかし複利運用の場合は、初期段階で比較的低めのレバレッジ設定をしても資金が増えるに従って取引規模を大きくできるので、資金面での安全性を維持しながら取引ができるでしょう。

また、ゼロカットのある海外FXでは最大損失を入金額に限定できるメリットがあるため、あえて少額から取引を開始し、複利を使って少しずつ元本を大きくしていく戦略は十分に成り立ちます。

XMTrading(エックスエム)では、15,000円の口座開設ボーナスや500ドルまでの100%入金ボーナスを始めとした、様々なボーナスキャンペーンを活用しお取引いただけます。ボーナスで証拠金を強化すれば、少額の入金からでもリスクを抑えて大きな利益を狙うことが可能です。

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海外FXで複利運用と単利運用、あなたに合うのはどちら?

複利運用には資金の成長を加速できるというメリットがある一方で、思い通りにいかない局面やリスク管理の難しさもあります。一方で、単利運用はリスクを抑えた着実なスタイルとして、トレードの経験や目的によっては適しているケースもあります。

どちらの運用方法が合っているかは人それぞれです。以下では、海外FXにおいて複利運用・単利運用のどちらがより向いているかを考えるための参考として、いくつかのタイプの特徴を紹介します。自分の考え方やスタイルに近いものを確認しながら、運用方法を選ぶ際のヒントにしてみてください。

複利運用がおすすめのタイプ

取引に対して次のようなスタイルやニーズのあるトレーダーは、複利運用がおすすめです。

長期的な運用を考えている

今すぐに大きく勝ちたいといった希望がなく、長期的な運用計画を考えている場合は、複利運用がおすすめです。資金に対して安全なロット設定を行い、少しずつ利益を積み重ねていくことで、リスクを抑えながら複利運用のメリットを最大限に活かすことができるでしょう。

少ない資金から利益を狙いたい

一般的に投資では、ある程度まとまった額の資金を用意し運用した方が無理なく利益を出しやすいといわれます。しかし海外FXでは、高いレバレッジやボーナスなどを活用することで、少ない資金からでも利益を狙うことが可能です。少額から取引を始め取引規模を大きくしていくには、複利運用は重要な資金運用方法でしょう。

XMTrading(エックスエム)では、100%入金ボーナスをご用意しており、入金額と同額のボーナスが証拠金として加算されます。たとえば5,000円のご入金でも、ボーナスを含めて合計1万円相当の証拠金からお取引を始めていただけます。複利運用との相性にも優れており、自己資金だけでは難しかった取引規模にも柔軟に対応可能です。

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細かいロット設定や計算は苦にならない

複利運用の基本的な考え方では、損益によって増減する元本に対して、取引するロット数を変化させる必要があります。例えば、10万円に対して1万通貨で取引していた場合、利益によって元本が15万円になったら、単純計算で取引数量も15,000通貨に引き上げることになります。

こうした細々としたロット計算や設定は、その人のタイプやトレードスタイルによっては合わない可能性があります。固定ロットの方が取引しやすいと感じる場合は、単利運用も検討すると良いかも知れません。

XMTrading(エックスエム)では、マイクロ口座をご用意しており、より細かいロット設定が可能です。この口座タイプは、海外FXで小額から取引を始めたい方にも最適で、資金管理や複利運用を行う上で大変便利です。取引スタイルに合わせて柔軟にご活用いただけます。

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単利運用がおすすめのタイプ

取引に対して次のようなスタイルやニーズのあるトレーダーは、単利運用がおすすめです。

得たい利益に対して十分な資金がある

すでに十分な資金を確保している場合、海外FXの複利運用によって資金に対して一定のリスクを取り続ける必要はないケースもあります。むしろ、単利運用によって取引ロットを固定し、リスクを抑えた安定的な運用を行った方が、資金面での安全性が高まり、メンタル的な負荷も軽減される可能性があります。

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利益目標に合わせて運用方法を選ぼう

利益目標が必ずしも高額とは限りません。例えば「1ヶ月に数万円だけ稼いで家計の足しにしたい」などの目標がある場合は、無理に複利運用を行わず、シンプルな単利運用による取引から始めてみるのがおすすめです。

海外FXのハイレバレッジを活用して取引したい

少額を入金してハイレバレッジ取引を行い、資金が数倍に増えたら出金して利益を確保するなど、サイクルの早いトレードを好む人もいるでしょう。海外FXではこのようなスタイルが実現しやすく、そうした短期的なトレード計画を実行する場合は、複利運用よりも単利運用の方が身軽にトレードできる可能性があります。

短期志向のスタイルは、スイングトレードのような中長期運用よりも、スキャルピングなどの短期取引に適しています。スピード感を重視したトレードを行うなら、『海外FX』の特性を活かしながら、単利運用の考え方を取り入れてみるのも選択肢のひとつです。

XMTrading(エックスエム)のKIWAMI極口座は、短期トレード向けに最適化された環境を提供しています。低スプレッドかつ取引手数料無料の仕様により、コストを抑えながら取引が可能です。スキャルピングやデイトレードを行う方にとって、より有利な取引環境を実現できるでしょう。

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海外FX初心者なのでまずはトレード技術を高めたい

海外FXを始めたばかりのトレーダーや、技術を習得している段階のトレーダーは、安定したトレード成績を維持することが難しい場合があります。そうした時期は、資金管理方法を駆使して利益の拡大を狙う複利運用に挑戦するよりも、まずはシンプルな単利運用から行い、トレード技術の習得を優先するのは良いアイデアでしょう。

XMTrading(エックスエム)では、誰でも簡単にデモ口座を開設でき、実際の市場環境を再現した取引を無料で体験できます。初心者の取引練習はもちろん、新しいトレード手法の検証にも最適です。リアル口座を開設する前に、まずはデモ口座で取引の感覚をつかんでみてはいかがでしょうか

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海外FXの複利運用は万能ではないが、賢く活用する価値はある

海外FXにおける複利運用は、雪だるま式に資金を増やしていく上で有効な資金管理手法です。特に、限られた資金から効率的に利益を積み上げていきたい方にとって、複利運用は大きな武器となるでしょう。

ただし、複利運用はどのような状況にも適している万能な方法ではありません。運用資金の増加に伴い、損失額も比例して大きくなるため、精神的なプレッシャーに耐えることや継続的なリスク管理が求められます。難易度の高い運用方法であるからこそ、まずは安定したトレード技術を身につけることが大切です。

その上で、海外FXが提供する高いレバレッジやゼロカットシステムといった特徴を上手く活用することで、複利運用のパフォーマンスを引き出しやすくなります。

XMTrading(エックスエム)では、最大1,000倍のレバレッジやゼロカットシステムに加え、証拠金として利用可能な入金ボーナスやマイクロ口座といった柔軟なサービスを提供しています。さらに、セーシェル金融庁(FSA)やモーリシャス金融サービス委員会(FSC)からの認可を受けており、グループ全体では英国金融行動監視機構(FCA)をはじめとする複数の金融ライセンスも取得しています。長期的な視点で海外FXの複利運用を行うトレーダーの方にも、安心して取引いただける環境を提供しています。

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