2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
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テゾス(Tezos)とは、フォーク(分岐)を行わなくとも仕様変更ができる機能を備えている仮想通貨(暗号資産)です。ソフトフォークやハードフォークによって生じる混乱を避け、柔軟な仕様変更を行うことを目指して開発され、2018年にメインネットを立ち上げローンチが行われました。
独自のコンセンサスアルゴリズムであるLPoS(リキッド・プルーフ・オブ・ステーク)を採用し、スマートコントラクトの機能を備えているという特徴があります。単位にはXTZが使われます。
LPoSでは、8,000XTZ以上のテゾスを保有し、承認作業を行うためのコンピューターと安定した通信と電力環境を整えることでブロックの承認者になることができます。ビットコインのマイニングに相当する、ブロック承認作業のことをベイキング、ブロックの承認者のことをベイカーと呼びます。
8,000XTZを下回る保有量でも、承認作業に参加することができます。保有量に応じた投票権が与えられるため、ブロック承認者に委任を行い、ベーキングによる報酬の一部を受け取ることができます。そのため、テゾスのLPoSは他の仮想通貨とは違い、テゾスを保有する全てのユーザーがブロックを生成するまでに何らかの関与をすることが可能となっています。
テゾスには独自のスマートコントラクトであるフォーマル・ベリフィケーションを採用しています。スマートコントラクトはブロックチェーン上で自動契約を履行することができるシステムですが、契約にエラーやバグなどがあったとしても契約後には修正をすることが難しいというデメリットがあります。そこでフォーマル・ベリフィケーションの形式検証を導入することで、数学的にスマートコントラクトの契約が正しいのかを検証し証明することが可能です。
テゾスは2017年にICOを行い、2億3,200万ドル相当の資金調達に成功しました。その後、テゾスのプラットフォーム立ち上げが予定されていましたが、テゾス財団の代表とテゾスの開発や管理を行うブライトマン夫妻の間で内紛が発生し、プラットフォーム立ち上げやトークン配布が止まってしまいました。その状態に不信を募らせICO自体が詐欺だったのではと疑いが生じたことから集団訴訟が起こりましたが、2020年には原告への2,500万ドルの支払いで和解しました。
作成日
:
2021.09.29
最終更新
:
2024.11.21
著者情報
斎藤 陽介 | Yosuke Saito
FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
監修者情報
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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