トップダウン・アプローチ

トップダウン・アプローチ

読み方、同義語、対義語

読み方 とっぷだうん・あぷろーち
対義語 ボトムアップ・アプローチ

トップダウン・アプローチとは、資産運用の手法の一つで、経済・金利・為替などのマクロ経済の分析に基づいて株式・債券・不動産・コモディティといった資産の配分や株式のセクター配分を決めていき、最後に個別銘柄の選定を行う順序でポートフォリオを構築していく方法です。反対に、個別企業の価値の見極めを中心にポートフォリオを構築していく方法をボトムアップ・アプローチと呼びます。

アプローチの「トップ」に当たるマクロ経済分析の段階では、さまざまな経済統計を基に収益予測を立て、アセットアロケーション(資産配分)を行っていきます。例えばGDP成長率や鉱工業生産指数、消費者・生産者・企業物価指数、在庫指数といった各種経済統計データや各国の金融政策・財政政策の動向を参照し、経済環境のファンダメンタルズを分析します。ここから各国の株式市場・市場金利・為替レートなどの動向を予測し、資産の配分や国別のカントリーアロケーションなど、投資方針の枠組みを固めていきます。

世界の株式に投資する投資信託では、「米国の経済成長率が他国に比べて今後高くなり、その牽引役が大規模な財政策を背景とする消費の活性化である」といった分析が行われると、これを受けて米国株の比率を増やされます。中でも小売関連銘柄の運用比率を高めるべきといった論議が行われ、そして最後に決定された業種配分の範囲内で個別の銘柄選択を行いポートフォリオが決定されます。

knowledge グローバル・アロケーション・ファンド

近年では投資信託の商品開発が非常に活発化しており、ワンストップで世界中のさまざまな資産に分散投資できる「グローバル・アロケーション・ファンド」が人気です。中でも注目と資金を集めているリスク抑制型の投資信託では、株式・債券・不動産・コモディティへの幅広い分散投資に加えて、マクロ分析によって資産配分を自在に変化させ、プロの判断で経済ショック等にも強いという点が売りとなっています。

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