逆イールド

逆イールド

読み方、同義語、対義語

読み方 ぎゃくいーるど
対義語 順イールド

逆イールドとは、長期金利が低迷して短期金利の水準を下回り、イールドカーブ利回り曲線)が右肩下がりになる長短金利の逆転現象のことをいい、景気後退の兆候として捉えられます。

順イールドと逆イールド

通常、長期金利は短期金利の水準を上回っており、イールドカーブは右肩上がりの曲線(順イールド)になりますが、それとは反対の曲線を描くことから逆イールドと呼ばれます。

順イールドと逆イールド

長期金利・短期金利はそれぞれ、償還期間の異なる債券の利回りが基準となります。米国国債市場において10年債の利回りが3か月物米財務省短期証券の利回りを下回る逆イールドは、これまでに何度か米国の景気後退の兆候となった経緯があり、注目を集めます。市場関係者への心理的なインパクトが大きい現象です。

景気低迷が意識されると、投資家はリスク資産から安全資産である長期国債に資金をシフトする傾向があり、利回り確保のために短期国債から長期国債へ移る動きも発生します。長期国債が買われれば利回りは下がっていき、その結果として逆イールドが発生します。

point 逆イールド後すぐに景気後退するわけではない

逆イールド発生がすぐに景気後退開始につながるということではありません。米国で1998年5月に逆イールドが発生してから景気後退入りまでは2年10か月もの間が空きました。逆イールドが発生したからといってパニック的にリスク資産を売却したり、安易にドル安を予想した取引をしたりすることは避けた方が無難といえます。

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