円高

円高

読み方、同義語、対義語

読み方 えんだか
対義語 円安

円高とは、他国の通貨と比較して、日本円の価値が高くなることです。例えば、手元の1万円を米ドルに両替するとします。このとき為替相場が1ドル=100円であれば、1万円は100ドルに両替できます。ここで為替相場が1ドル=90円になると、1万円を90円で割り111ドル111セントとなります。両者を比べると、1ドル=90円になると1ドル=100円のときよりも多くの米ドルに両替できることになり、これが円高です。

米ドル円チャートで見る円高、円安

FXでは、米ドル円のレートは「1ドルが何円か」を示すものなので、円高になるとレートが下降します。

米ドル円チャートで見る円高、円安

米ドル円に限らず、円高の場合はクロス円通貨ペアのレートが全て下方向に動きます。FXでは、米ドル円での米ドルのように、通貨ペア名の左側に配置される通貨(基軸通貨)を基準にレートが決定されるため、仮に円が基軸通貨となる通貨ペアが存在すれば、円高の場合にはレートが上昇することになります。しかし、円が基軸通貨となる通貨ペアは存在しないため、円高の場合は全て下方向の値動きとなるのです。

クロス円の取引では、円高のときに買い、円安になってから売ると為替差益が得られます。反対に買った時点からさらに円高が進むと、為替差損が出ることになります。

円高になる要因はさまざまあります。主に、他の通貨の金融政策などのファンダメンタルズによる外貨売り(円買い)の影響、あるいは経済ショックが発生してリスクオフになった際の資金の避難先として、安全通貨といわれる円が買われるケースなどが挙げられます。

knowledge 戦後すぐは1ドル=360円だった

太平洋戦争終戦以降、米ドル円相場は1ドル=360円に固定されていました。1973年に変動相場制に移行してからは円高が進み、リーマン・ショックや東日本大震災の影響でリスクオフの相場となったことにより、2011年10月には1ドル=75円台の史上最高値をつけました。その後、アベノミクス相場が始まるにつれて円安が進行し、2015年6月には125円台をつけました。

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