円安 | XMTrading Labo

円安

読み方、同義語、対義語

読み方えんやす

同義語円高

円安とは、他国通貨と比較して、日本円の価値が安くなることです。例えば、手元の1万円を米ドルに両替するとします。このとき為替相場が1ドル＝100円であれば、1万円は100ドルに両替できます。ここで為替相場が1ドル＝110円になると、1万円を110円で割り90ドル90セントとなります。両者を比べると、1ドル＝110円になると1ドル＝100円のときよりも、少ないドルにしか両替できないということになり、これが円安です。

FXでは、米ドル円のレートは「1ドルが何円か」を示すものなので、円安になるとレートが上昇します。

米ドル円に限らず、円安の場合はクロス円の通貨ペアのレートが全て上方向に動きます。FXでは、米ドル円での米ドルのように、通貨ペア名の左側に配置される通貨（基軸通貨）を基準にレートが決定されるため、仮に円が基軸通貨となる通貨ペアが存在すれば、円安の場合にはレートが下降することになります。しかし、円が基軸通貨となる通貨ペアは存在しないため、円安の場合は全て上方向の値動きとなるのです。

クロス円の取引では、円安のときに売り、円高になってから買い戻すと為替差益が得られます。反対に売った時点からさらに円安が進むと、為替差損が出ることになります。

円安になる要因はさまざまあります。主に、他通貨の金融政策など各種ファンダメンタルズによる外貨買い（円売り）の影響、あるいはリスクオンになった際により高い利回りを求めて資金が外貨に向かうケースなどが挙げられます。

円安の歴史

米ドル円相場は、1ドル＝360円の固定相場制だった時代から、1973年に変動相場制へ移行し、急速に円高が進みました。長期で見るとずっと円高が進行していたともいえますが、円安局面もありました。1999年ごろからの米国ITバブルとその収束局面では、ドル高に牽引された円安が進み、2002年1月には1ドル＝135円となりました。近年ではアベノミクス相場により2015年6月は1ドル＝125円まで円安が進みました。

著者情報

斎藤陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

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