アベノミクス

アベノミクス

読み方、同義語、対義語

読み方 あべのみくす

アベノミクスとは、2012年に発足した第二次安倍内閣が掲げた経済政策のことです。このアベノミクスでは「三本の矢」として三つの経済政策が設定されました。その政策とは、第一の矢「大胆な金融政策」、第二の矢「機動的な財政政策」、第三の矢「民間投資を喚起する成長戦略」です。これにより持続的な経済成長(富の拡大)、数字に表すと国内総生産成長率3%を目指しました。

アベノミクスの中でFXと関わりが深いのは、大胆な金融政策です。それまで米ドル円相場は大幅な円高水準にあり、日経平均株価も1万円を大きく割り込む低迷ぶりでした。しかし、アベノミクスの一環で任命された日本銀行の黒田総裁による「黒田バズーカ」と呼ばれる大規模な金融緩和によって、ドル円相場は大きく上昇しました。

アベノミクスによる米ドル円の上昇

2011年に、ドル円は戦後最安値である75円まで下がっていましたが、アベノミクスによる上昇で、2015年には125円をつけました。

アベノミクスによる米ドル円の上昇
point アベノミクスが円高是正を目指した理由

大胆な金融政策の目的の一つが、行き過ぎた円高の是正です。2012年の米ドル円相場は1ドル70円台を推移しており、かつてない超円高水準でした。この水準だと日本の輸出産業が利益を出すことは困難であるとして、アベノミクスでは大規模な金融緩和を実施しました。具体的には、円の供給量を大幅に増やすことで円の相対的な価値を下げ、米ドル円など外国通貨との交換レートを安く誘導するものです。実際に2015年には米ドル円が125円台をつけ、一定の成果を上げたとされています。

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