ヘッジ

ヘッジ

読み方、同義語、対義語

読み方 へっじ
同義語 リスクヘッジ

ヘッジ(hedge)とは、FXや株式、債券などの価格変動の悪影響を避け、リスクを減らして安定した運用をするための手段のことをいいます。本来ヘッジとは「垣根」を意味し、転じて「損失の防止策」を指すようになりました。

例えば、長期保有目的でポジションを持っているとします。その長期保有中に、結果次第で大きな影響をもたらすイベントが迫った際に、一時的に反対方向の売り(または買い)も併せて行って両建ての状態にしておくと、イベントの結果による大変動の影響を避けることができます。この行動をヘッジ売り(またはヘッジ買い)といいます。

ヘッジ取引の一例を紹介します。ドル円1万通貨の買いポジションを持っており、レートが1ドル=100円だったとします。大きな値動きが予想される米国の雇用統計発表を控え、一時的にリスクをヘッジするため1万通貨を売り建て、両建てとなりました。その後、雇用統計の結果で為替が大きく動き1ドル=95円になったとします。ここで売りポジションを決済すると、5万円の利益(実現損益)が得られます。一方で、1万ドルの買いポジションは5万円の含み損となっているため、差し引きではプラスマイナスゼロであり、雇用統計の値動きのリスクをヘッジすることができました。

両建てによるヘッジ
point ヘッジの手法はさまざま

両建ての他にも、ヘッジの手段はあります。例えば、先物取引やオプション取引などのデリバティブ(金融派生商品)を用いて、保有しているポジションと反対方向の取引を行うことなどがあります。また株式の個別銘柄を売買する場合に、市場平均に連動するETFや先物を売り建てることで市場リスクをヘッジし、銘柄固有の損益のみを受け取るといった手法もあります。

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