先物

先物

読み方、同義語、対義語

読み方 さきもの
対義語 現物、直物

先物とは、商品の取引を今行うのではなく未来の決められた期日に、あらかじめ決めておいた価格で取引することを約束する取引のことです。

先物取引

先物取引は、商品取引のリスクヘッジを目的として生まれました。農産物のように自然による影響を受けやすい商品など価格が不安定になりやすいものについて、あらかじめ先物取引をすることによって、その農産物が収穫されたときの購入価格を確定させることができます。仮に凶作になったとしても、先物取引であれば市場価格よりも安く購入できるため、リスクヘッジになります。

その逆に、農家にとっても先物取引は豊作になって商品価格が安くなってしまうことへのリスクヘッジになります。いくらであれば期待通りの収益になるかを計算した上で先物取引をしておけば、収穫量の多寡に関係なく先物取引をした時点で収支を確定させることができるわけです。

knowledge 先物取引のルーツは大阪の堂島にあり

現在でこそ一般的な金融商品となっている先物ですが、そのルーツは江戸時代の大阪にあった堂島米市場にさかのぼるといわれています。江戸時代の商人は米の収穫高が毎年安定せず価格が乱高下するリスクをヘッジするために、事前に米を購入できる権利を証券化し、売買していたのです。これが日本における先物取引のルーツであり、一説によると世界初の組織的な先物市場であったともいわれています。

本来はリスクヘッジを目的とした先物ですが、投資家にとっては利益を狙える金融商品の一つでもあります。期日が到来するまでに先物を購入して値上がりしたときに売るか、もしくは先物が高いときに売って値下がりしたときに買い戻せば利益を得ることができます。先物取引ではレバレッジをかけることができるため、FXと似た部分が多いのも特徴といえます。

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