オプション取引

オプション取引

読み方、同義語、対義語

読み方 おぷしょんとりひき

オプション取引とは、ある商品を、一定の期日内に決められた価格(権利行使価格)で売買する「権利」を売買する取引で、デリバティブ(金融派生商品)の一つです。オプション取引は、ゴールド日経平均株価など、さまざまな商品を対象に行われ、対象となる商品を「原資産」と呼びます。現物の引き渡しを伴う場合もありますが、権利を売買した時点と権利を行使した時点での価格差を受け渡しする「差金決済」で行われる場合が多いです。

原資産をある価格で買う権利を「コールオプション」、売る権利を「プットオプション」といい、売買する権利そのものの価格を「プレミアム」といいます。「プットオプションの買い/売り」「コールオプションの買い/売り」という4種類の売買が可能です。「コールオプション」または「プットオプション」を買う場合は、プレミアムを支払って売買の権利を購入します。逆に、売る場合は買い手からプレミアムを受け取って売買の権利を付与します。

オプションは「権利」の売買なので、買った人は自己判断で権利を行使することも、放棄することも可能です。「コールオプションの買い」の場合、「権利行使価格で買う権利を買う」ことになるため、原資産の価格が権利行使価格より下がると、市場レートよりも高い価格で購入することになり、損失となります。この場合、買う権利を放棄すれば実際に買う必要はなく、損失は支払ったプレミアムの金額だけに限定されます。原資産の価格が上がり、プレミアムの金額を超えると、合計の損益がプラスになります。

オプション取引

一方、「コールオプションの売り」の場合、プレミアムを受け取る代わりに「権利行使価格で買う権利を売る」ことになるため、買い手が権利を行使した場合、売り手には売る義務が発生します。原資産の価格が下がれば、買い手は権利を放棄するため、受け取ったプレミアム分が利益となりますが、原資産の価格が上がってしまうと、市場レートよりも低いレートで売る義務を負うため、損失となります。「プットオプション」も同様で、「プットオプションの買い」の場合は、売る権利を行使するか放棄するか選択することができますが、「プットオプションの売り」の場合は、売る権利を売る、つまり買う義務を負うということになります。

オプション取引

オプション取引には、権利行使日にのみ権利行使ができる「ヨーロピアンタイプ」と、一定の期間内にいつでも権利行使できる「アメリカンタイプ」があります。アメリカンタイプの方が買い手の自由度が高いため、プレミアムが高く設定されます。ヨーロピアンタイプとアメリカンタイプの違いは、商品や取引所によって異なるため、確認が必要です。

point オプションの売りに要注意!

オプションの買い手は、権利を行使しないことで買った際に支払った権利の価格(プレミアム)に損失を限定することができます。一方で、オプションの売り手の損失は無限大です。例えば日経225オプションを25,000円で買える権利を売った場合、日経225が26,000円、27,000円と暴騰すれば、損失はどこまでも膨らんでいくことになります。オプション取引では、特に「売り」に注意が必要です。

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