2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
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ゴールドとは、貴金属の金のことです。投資商品として活発に取引が行われており、安全資産とされているため、株安や紛争、テロなど市場リスクが高まったときに買われる傾向があります。
個人投資家がゴールドに投資する手段は、大きく2パターンに分けることができます。貴金属商を通じて金貨・金地金といった現物を購入する方法と、証券会社を通じて投資信託や金ETF、金先物、CFDといった金価格に連動する金融商品を購入する方法です。前者は現物の保管・購入にコストがかかり、後者は手間もコストも少なく済むという特徴があります。
個人の資産運用では、長らくゴールドが注目されることはありませんでした。株式のように価値の増加が期待できるわけでもなく、債券のように固定の金利がつくわけでもないゴールドには、将来的に価格が上昇していくという根拠に乏しかったからです。
ところが、世界経済の長期停滞による金利低下が進み、さらにマイナス金利が導入され始めると事情が変わりました。株式の価値増加率や債券金利が低下し、相対的にゴールドのデメリットが少なくなったのです。近年では、ゴールドの価格と米国10年国債の実質金利は逆相関になっており、金利が低下する局面ではゴールドが上昇する傾向があります。
株式や債券の信頼性とリターンが低下する中で、上下動を繰り返しながらも長期的には価値を上昇させていくゴールドは、「分散投資先」として注目を高めています。これまでゴールドのリターンは株式に劣ってきました。しかし、株式や債券とは値動きの相関が弱いため、分散投資でゴールドを加えた方がポートフォリオとしての安定性・リターン共に高くなることが、過去の実績を用いたシミュレーションで示されています。
しかし、ゴールドには銅ほどの産業価値がなく、その価値の源泉は「量が少ないことと、美しいこと」という、いわば人々の「思い込み」や「慣習」によるものです。安全資産と呼ばれるものの、価格が低迷していた時期も決して短くはありません。長期波動を描いて大きく上下を繰り返す資産として、付き合っていく姿勢が求められます。
作成日
:
2021.07.15
最終更新
:
2024.11.15
著者情報
斎藤 陽介 | Yosuke Saito
FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
監修者情報
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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