2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
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エンベロープとは、移動平均線の上下に一定の幅で線を引いたテクニカル指標のことです。価格が移動平均線からどのくらい乖離したかを把握するために用います。日本語で移動平均乖離率バンドと呼ばれることもあります。
エンベロープは、英語で「包むもの」を意味し、帯状となります。為替レートは、移動平均線に対して一定の範囲内で推移し、あまり乖離することはないという特徴があります。その性質を利用して、一定の乖離幅を描いたエンベロープの上限や下限が、値動きの反発ポイントになると見立てることができます。
エンベロープは、移動平均線から±a%の幅をずらして描画します。見た目はボリンジャーバンドと似ている部分がありますが、ボリンジャーバンドは標準偏差によってバンド幅を描画するため、ボラティリティを反映してバンド幅が拡大・縮小するのに対し、エンベロープは単純に移動平均線を上下にコピーアンドペーストする形で描画するのが大きな違いです。
エンベロープ上限 =
n期間移動平均線 × (1 + a%)
エンベロープ下限 =
n期間移動平均線 × (1 - a%)
エンベロープを用いた戦略では、上限付近で売り、下限付近で買いという逆張りが一般的です。ただし、強いトレンドが発生している場合には、エンベロープが上限・下限に張り付いたまま推移することがあるので注意が必要です。
移動平均乖離率というオシレーター系指標は、文字通り移動平均線からの乖離率を表します。0%を中心に、プラスの数値は上側に、マイナスの数値は下側に、現在のレートが移動平均線からどの程度乖離しているかを示します。一方、エンベロープは、現在のレートとの乖離率を示すのではなく、設定した一定の乖離率のラインを移動平均線の上下に表示するものです。使用しているのは同じ移動平均線の乖離率ですが、エンベロープと移動平均線乖離率にはこのような違いがあります。
作成日
:
2021.01.19
最終更新
:
2024.11.14
著者情報
斎藤 陽介 | Yosuke Saito
FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
監修者情報
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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