2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
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スリッページとは、主に成行注文において、注文時のレートとは異なるレートで約定すること、またはその際に生じた価格のずれのことを指します。例えば、ドル円が105.000円のときに成行注文を出したものの、実際には105.003で約定したとします。この場合、0.3pipsのスリッページが発生したといいます。
スリッページは、投資家が発注した注文がFX会社のサーバーに到達するまでの間にレートが変動した場合や、FX会社の側で約定までの処理に時間がかかった場合に発生します。
スリッページは、どの注文方法においても発生する可能性がありますが、特に、投資家が自分のPCやモバイルデバイスからFX会社のサーバーに向けて注文を出す成行注文で多く発生します。指値注文・逆指値注文といった予約注文の場合は、注文はあらかじめFX会社のサーバーに送られているため、成行注文と比較すると通信遅延によるスリッページは少なくなります。指値注文などの一部の注文方法については、スリッページが発生しない設定にしているFX会社もあります。
FX会社の取引ツールによっては、スリッページとして許容する値幅を設定することができます。これを利用することで、設定以上のスリッページが発生した場合は約定せず、意図しないレートでポジションを持つことがなくなります。その許容範囲を狭くすれば約定しにくくなり、逆に広くすれば約定しやすくなります。
スリッページを好まない投資家も多いため、スリッページが発生しない、あるいは発生しにくいFX会社が優秀であるといわれることは多いです。スリッページが発生しない方が良いというのは間違いありませんが、スキャルピングなどの短期売買でわずかな値幅を小刻みに取っていくトレードスタイルでなければ、そこまでシビアになる必要はありません。より長い時間軸で大きな値幅を狙うトレードしているトレードスタイルでは、仮に約定時にわずかなスリッページが発生したとしても、トレードの成果(獲得値幅)にあまり影響しないからです。
作成日
:
2021.01.20
最終更新
:
2024.11.15
著者情報
斎藤 陽介 | Yosuke Saito
FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
監修者情報
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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