2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
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FX用語解説集
XMTrading(エックスエム)ラボでは、便利なFX関連の用語集を提供しております。FXトレードに関する専門用語をわかりやすく、具体的に解説しておりますので、FX初心者の方でも安心してトレードを始めることができ、FX取引のスキルアップにつながります。
インスタントエクスキューション(Instant Execution)とは、トレーダーの注文を一旦FX会社が相手となって約定させ、その後カバー先金融機関に発注する方式のことです。インスタントエクスキューションは「即時実行」を意味し、トレーダーの注文がFX会社によって即時に約定することを由来としています。
インスタントエクスキューションは、トレーダーの注文をそのままカバー先金融機関に発注するSTP方式の一種です。STP方式には他に「マーケットエクスキューション」があります。インスタントエクスキューションはFX会社が約定を行うのに対し、マーケットエクスキューションはカバー先金融機関で約定が行われるという違いがあります。
インスタントエクスキューションの取引ではまず、FX会社がカバー先の金融機関にアクセスし、価格情報を取得します。続いて、FX会社はその価格をトレーダーに提示します。この際、レートをそのまま提示することもありますし、スプレッドを上乗せした価格で掲示することもあります。トレーダーが注文を出すと、FX会社はその注文を一旦自社で約定させ、その後カバー先金融機関に発注します。FX会社に注文が到達した段階で約定するため、カバー先金融機関と取引する場合よりも約定のスピードが速いというメリットがあります。
その一方で、トレーダーの注文がFX会社にとって不利になりそうなレートだった場合、約定拒否やリクオートが行われる可能性があるというデメリットもあります。どの程度で約定拒否・リクオートが発生するかはFX会社によって異なり、事前に知ることはできませんが、相場の動きが激しい時や、流動性(リクイディティ)が低下した時などには起きる可能性が高くなります。インスタントエクスキューションを採用している口座タイプで注文する場合、取引が注文時の価格で約定するか、もしくは拒否されるかのどちらかになります。ほとんどの注文は約定拒否・リクオートなく約定しますので、インスタントエクスキューションは、提示された価格通りの取引をしたいと考える人に向いています。
インスタントエクスキューションは、約定スピードが早く、提示された価格で約定が行われるというメリットがあります。一方、マーケットエクスキューションでは、インスタントエクスキューションと違いスリッページが発生する可能性があります。しかし、約定拒否が存在しないというメリットがあるため、確実な約定をしたい人に好まれています。
作成日
:
2021.08.24
最終更新
:
2024.11.21
著者情報
斎藤 陽介 | Yosuke Saito
FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
監修者情報
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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