ヘッドアンドショルダーズトップ

読み方、同義語、対義語

読み方へっどあんどしょるだーずとっぷ

同義語三尊

対義語ヘッドアンドショルダーズボトム、逆三尊

ヘッドアンドショルダーズトップとは、トレンドの転換を示唆するチャートパターンの一種です。三つの山（高値）と二つの谷（安値）で構成され、中央の山が一番高くなります。形状が人の頭（ヘッド）と両肩（ショルダー）のように見えることからこの名称となっており、日本では釈迦三尊像に見立てて「三尊」とも呼ばれています。

二つの谷の価格水準に引けるラインをネックラインと呼び、売りのエントリーポイントとなります。

ヘッドアンドショルダーズトップでは、①最初の山を形成した後に下降して押し目を作り、再び上昇して②最高値をつけます。ここまでは上昇の勢いが強いのですが、以降は反発する値動きとなり、前回の戻り安値（一つ目の谷）と同水準のレートまで下がったところで再度上昇します。そして、③最初の山と同水準まで上昇するものの、そこが三つ目の山となり再び下降に転じます。

ネックラインを割り込むと下降の勢いが一気に加速します。そのため、ヘッド・アンド・ショルダーズトップ形成時には、このネックラインを割り込むところが売りのエントリーポイントとして有効です。

ネックラインを割り込んだ後に、どこまで下降していくのか見当をつけることも可能です。一般的には、一番高い中央の山からネックラインまでの幅を基準とし、その幅をネックラインから下にとったところが、下降の進む目標になるとされていて、これが決済ポイントとなります。

基本的な考え方は、二つの山（高値）と一つの谷（安値）で構成されるダブルトップと同様です。どちらも上昇トレンドが終わるときに高値圏で見られやすいチャートパターンです。

きれいな左右対称にはならないことも

ヘッドアンドショルダーズトップは、必ずしも両端の山が同じ水準になるわけではなく、きれいな左右対称とはならずに形が崩れることもあります。ざっくりと見て左右対称になっているところを探すのが、ヘッドアンドショルダーズトップを見つけるポイントです。

著者情報

斎藤陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

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