仕掛け

仕掛け

読み方、同義語、対義語

読み方 しかけ
同義語 エントリー

仕掛けとは、FXで新たな売買注文を出すことを指します。また、広義には、巨大な資金を持つ投機筋などが相場を意図的に動かすために大規模な注文を入れることも含まれます。

為替市場には、実需筋と投機筋という大きな取引勢力があります。実需筋とは、輸出入業者など外貨を必要としている取引勢力のことです。実需に基づく取引を行うため、そのポジションの機動力は高くありません。一方、投機筋とは、外貨を必要とはせず差益の獲得を狙う取引勢力のことです。利益を得るために、新規ポジション建てと決済を繰り返します。

投機筋の代表的存在は、限りある期間で成果を上げなければならないヘッジファンドなどの機関投資家です。その巨大な資金を用いることで、身動きの取りにくい実需筋のポジションや、個人投資家のポジションを狙います。買いポジション、もしくは売りポジションのどちらかが積み上がっているような局面では、投機筋がそれらのポジションをストップロスに追い込むように、反対側の大口注文を入れてくることがあります。こうした意図的な取引が、仕掛けと呼ばれます。

knowledge フラッシュクラッシュを警戒するべきタイミング

投機筋による仕掛け的な値動きの象徴が、フラッシュクラッシュです。これは一定の条件が整っているときに起きやすくなります。最大の条件は薄商いであること、つまり為替市場の取引量が極端に少ない日や時間帯です。記憶に新しいのは、2019年1月3日の早朝に起きたフラッシュクラッシュです。これは日本が正月休みで、しかも東京時間前という最も取引が少なくなる時間帯を狙った売り仕掛けでした。このときに米ドル円は10分以内に4円以上も急落し、他の通貨ペアもクラッシュ相場となりました。こうした商いが薄いタイミングには、仕掛けが入る可能性があります。長期のポジションを持つ際には、それを念頭に資金管理をしなければなりません。

ドル円のフラッシュクラッシュ

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