2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
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イールドファーミング(Yield Farming)とは、DeFi(分散型金融)を利用したサービスに仮想通貨(暗号資産)を貸し出し、利息やトークンを受取る仕組みのことです。英語で利回りを意味するイールドと、農業や収穫を意味するファーミングを組み合わせた言葉です。仮想通貨を貸し出し、利息を受け取るサービスは一般的にレンディングと呼ばれますが、イールドファーミングはDeFiへのレンディングを指します。
イールドファーミングの特徴は、通常の利息に加えてガバナンストークンを受け取ることができる流動性マイニングの仕組みを設けているサービスが多いことです。
イールドファーミングは、仮想通貨業界の中でもDeFiの名を一役有名にするほど人気を博しました。人気が出た理由は、それまで行われていたレンディングよりも高い利息を受け取ることができたためです。レンディングが年率数%~数十%の利息であるのに対し、イールドファーミングでは、流動性マイニングが行えることから、年率数十%~数千%の利息を受け取ることができるケースもありました。
通常のレンディング報酬では、貸し出しを行った仮想通貨を利息報酬として受け取りますが、イールドファーミングの流動性マイニングでは報酬として、ガバナンストークンと呼ばれる、DeFiサービス上で新プロジェクトの追加や削除などを決定する権利を付与する仮想通貨を受け取ることができます。発行されたガバナンストークンの価格が上昇し続けたことで、イールドファーミングによる利息が数千%と異常に高い利回りとなることもあり、知名度が向上しました。
高額の報酬が受け取れる可能性のあるイールドファーミングですが、「変動損失」と呼ばれるリスクもあるため注意が必要です。イールドファーミングを行うには、異なる銘柄の仮想通貨をペアで預け入れる必要があります。そして、預けていた仮想通貨を引き出す際は、実際に預けた枚数ではなく、預け先である流動性プール内の構成比率に応じて引き出しを行います。流動性プール内の構成比率は、仮想通貨の値動きによって変動するため、この構成比率の変化によっては、仮想通貨をそのまま保有していた方が利益が得られていたケースが発生します。そのまま保有していた場合に得られた利益と比較した際の損失のことを、変動損失と呼びます。
作成日
:
2021.07.02
最終更新
:
2024.11.21
著者情報
斎藤 陽介 | Yosuke Saito
FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
監修者情報
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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