2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
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FX用語解説集
XMTrading(エックスエム)ラボでは、便利なFX関連の用語集を提供しております。FXトレードに関する専門用語をわかりやすく、具体的に解説しておりますので、FX初心者の方でも安心してトレードを始めることができ、FX取引のスキルアップにつながります。
ハイパーインフレとは、急激に進行するインフレーション(物価上昇)のことです。国際会計基準では、3 年間の累計で100%(年率 26%)以上、つまり3年間で物価が2倍になる程度の物価上昇をハイパーインフレと定義しています。
過去の歴史では、戦争やその余波によって供給力が破壊されたり、巨額の賠償金負担や悪政によって通貨の価値・信認喪失となったりした場合に起こってきました。歴史におけるハイパーインフレの例としては、18世紀のフランス革命直後や19世紀の米国で南北戦争直後に起きた記録が残っています。これらは戦費調達のための巨額な通貨発行が、終戦後に通貨の信認喪失となってハイパーインフレを引き起こした例です。
20世紀では第一次世界大戦後のドイツ(1923年)で1兆倍、ロシア革命後のソ連(1924年)で600億倍のハイパーインフレが発生しています。これらの背景にも通貨の大量発行があり、ドイツでは通貨量(マネーサプライ)が大戦前の2,000倍に増加していました。過去に起こったハイパーインフレは、政府から独立した中央銀行の創設や政府予算の管理、通貨価値を金と連動させる金本位制への復帰によって終息しました。
日本では現在、GDPの2倍を超える国債残高が問題となっており、世界最悪の政府債務が通貨の信認を失わせハイパーインフレを引き起こすという懸念がささやかれています。経済学者の多くは、ハイパーインフレが起こる条件として、歴史が示すように国の崩壊や社会の極度な混乱、それに伴う通貨の莫大な増発を挙げています。現状ではこのような事態は想定されていませんが、通貨の信認を保つため政府の財政健全化への努力が続けられています。
作成日
:
2021.09.29
最終更新
:
2024.11.15
著者情報
斎藤 陽介 | Yosuke Saito
FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
監修者情報
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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