米雇用統計

米雇用統計

読み方、同義語、対義語

読み方 べいこようとうけい

米雇用統計とは、米国の労働省労働統計局が毎月発表している、雇用状況に関する経済指標のことです。米雇用統計が発表される日程は、毎月第1金曜日が基本です。発表時間は、米国夏時間(3月第2日曜日~11月第1日曜日)なら21時30分、米国冬時間(11月第1日曜日~3月第2日曜日)なら22時30分になります。

この統計は、労働統計局が、一般家庭に対する調査と、企業や政府機関などに対する調査を基に、非農業部門就業者数、失業率、建設業就業者数、製造業就業者数、小売業就業者数、週労働時間、金融機関就業者数、平均時給など十数項目の数値を発表するものです。

米雇用統計時のドル円5分足の値動き例(2020年9月4日)

その中でも、非農業部門雇用者数と失業率は、世界中の市場参加者から大きな注目を集めています。雇用統計は、FXの経済指標の中でも発表後の値動きが大きいものとして知られていて、発表直後は、ドルを含む通貨ペアが数分で数十pipsの値動きをすることもあります。

米雇用統計時のドル円5分足の値動き例(2020年9月4日)

非農業部門雇用者数は、農業部門以外の産業で働く就業者数を表しています。現在の米国の雇用状況が反映され、この数字が増えていけば労働環境が良好な状態であると考えることができます。また、失業率に関しても、現在の米国の雇用状況を反映しており、一般的に、失業率が上昇傾向にある場合は景気が後退している、下降傾向にある場合は景気が改善している、と判断できます。

point 市場の事前予想との乖離に注目!

米雇用統計発表に先駆けて、証券会社やシンクタンクなどから事前予想の数値が発表されます。市場はそうした予想を織り込むため、予想と同じ結果であればほとんど反応しません。しかし、予想と実際の数値が大きく乖離するサプライズな内容となった場合には、相場が一気に動くことがあります。米雇用統計発表時は、事前予想と実際の数値の関係に注目が集まります。

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