香港株サマリー（14日）

7日続落、26000ポイント割れ　米中対立を懸念

　14日の香港株式市場で、ハンセン指数は7営業日続落。終値は前営業日比1.73％安の25441.35ポイントだった。中国企業指数1.55％安の9079.16ポイント。メインボードの売買代金は概算で3989億1000万HKドル。

　ハンセン指数は高く寄り付いたものの、ほどなくして下向きに転じた。心理的節目の26000ポイントを割り込むと、じりじりと下げ幅を拡大。終値ベースで9月5日以来、およそ5週間ぶりの安値を更新した。米中対立を巡る懸念が地合いを悪化させた。中国商務部は14日、米国が中国の海運、物流、造船業に対して301条調査及び制限措置を実施したことを受け、米政府の関連調査に協力し、支援したことを理由に韓国の造船大手ハンファオーシャンの米子会社5社を制裁リストに収載したと発表。中国の交通運輸部も米国の制限措置が中国の海運・造船業に及ぼした影響を調査し、結果に応じて相応の措置を講じると発表した。

　ハンセン指数構成銘柄では、前日に高かった半導体受託製造のSMIC（00981）と産金大手の紫金鉱業集団（02899）が大幅に反落。製薬株の石薬集団（01093）と中国生物製薬（01177）、ネット株の快手科技（01024）と百度（09888）、マカオカジノの銀河娯楽（00027）なども下げがきつい。半面、本土金融株の招商銀行（03968）、中国建設銀行（00939）、中国工商銀行（01398）、中国人寿保険（02628）、ガス会社の新奥能源（02688）などが買われた。

　ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は3.62％安の5923.26ポイントと大幅に7営業日続落。華虹半導体（01347）、SMIC、金蝶国際ソフト（00268）、ビリビリ（09626）が下落率上位。上昇は京東健康（06618）の1銘柄のみだった。

(山下)