ニューヨーク外国為替市場概況・24時　ユーロドル、下値堅い

　14日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは下値が堅い。24時時点では1.1594ドルと22時時点（1.1555ドル）と比べて0.0039ドル程度のユーロ高水準だった。「ルコルニュ仏首相は年金改革の2027年まで停止を提案」との一部報道を手掛かりに全般ユーロ買いが進行。24時前に一時1.1597ドルと日通し高値を付けた。

　なお、ラガルド欧州中央銀行（ECB）総裁は「ECBはデータに基づき会合ごとに政策決定を行っている」「経済見通しに対するリスクはより均衡している」「ECBが利下げを完了したとは決して言わない」「不確実性は著しく後退した」などと述べたと伝わった。

　ドル円はじり安。24時時点では151.83円と22時時点（152.04円）と比べて21銭程度のドル安水準だった。米中貿易摩擦の再燃を嫌気した売りが出たものの、米長期金利が上昇に転じたことなどが相場を下支えしたため、一本調子で下落する展開にはならなかった。

　ユーロ円は24時時点では176.03円と22時時点（175.69円）と比べて34銭程度のユーロ高水準。ユーロドルの持ち直しにつれて一時176.20円付近まで強含んだ。

本日これまでの参考レンジ

ドル円：151.62円　-　152.61円

ユーロドル：1.1543ドル　-　1.1597ドル

ユーロ円：175.36円　-　176.45円

(中村)