2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
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72の法則とは、「ある金利の金融商品に投資した場合に、資金が倍になるまでの年数」を算出するために用いられる計算式のことです。その名の通り、この計算式には「72」という数字が用いられます。
資産が倍になるまでの年数 =
72 ÷ 金利(%)
例えば、金利が6%の金融商品で資金が倍になる年数は、「72 ÷ 6 = 12」で12年と計算されます。同様に、金利が10%であれば「72 ÷ 10 = 7.2」で7.2年という具合です。
この72の法則の特徴は、複利効果を考慮した計算式であることで、「複利の法則」と呼ばれることもあります。複利とは、運用によって得られた利益を、元本に加算しながら資産を増やしていくことで、雪だるま式の資産増加が期待できるというメリットがあります。単純に元本に金利を掛けただけだと毎年の運用益を算出することしかできません。一方、72の法則を用いることで、複利効果を考慮した中長期的な運用のシミュレーションが可能となります。
なお、銀行の定期預金金利に72の法則を当てはめてみると、興味深い結果になります。メガバンクの定期預金金利は0.002%と非常に低く、「72 ÷ 0.002 = 36,000」となり、つまり定期預金を倍にするには、3万年を超える年数が必要になるということが分かります。このため、超低金利時代には、高い利回りが期待できる投資を検討するメリットが大きくなります。
72の法則だけでなく、100の法則という計算式もあります。こちらは複利ではなく単利による計算で、資産が倍になるまでの年数を算出するのに用いられます。複利効果が織り込まれないため、計算結果は72の法則よりも長い年数になります。例えば、金利6%と10%を100の法則で計算をすると、それぞれ16.6年、10年になります。この計算結果から分かるのは、単利と複利の差です。中長期的な投資では複利効果が強い味方になるといわれていますが、この二つの法則で計算してみるとその差は歴然であることが分かります。
作成日
:
2021.05.06
最終更新
:
2024.11.18
著者情報
斎藤 陽介 | Yosuke Saito
FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
監修者情報
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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