2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
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ロールオーバーとは、FX取引で保有しているポジションをその日のうちに決済しない場合にFX会社が行う、ポジションを翌日に持ち越す処理のことです。ロールオーバーでは、スワップポイントの調整も行われます。FXでは、ニューヨーク市場の取引が終了する日本時間の午前7時(夏時間中は午前6時)を1日の区切りと考えるため、ロールオーバーもこの時間に行われる場合が多いです。
投資家はほとんど意識していませんが、実はFXの取引は、為替市場ではポジションを保有した2営業日後に決済を行うスポット取引に該当するため、2日後には決済が行われます。この決済を避けるため、決済が予定される日の前日に同じポジションを新しく保有した状態にするのがロールオーバーです。FX会社がロールオーバーを行うことによって、投資家は2営業日後を意識することなくポジションを自由に持ち続けることができます。
ロールオーバーによって翌日に持ち越されたポジションを翌日も決済しなければ、その次の営業日に持ち越されます。FXでは投資家自身が決済をするか強制ロスカットにならない限り、半永久的にポジションはロールオーバーされていくことになります。このロールオーバーは土日や休場日も行われているため、週をまたいでもポジションを持ち続けることができます。
スワップポイントが発生するポジションの場合、このロールオーバーによってスワップポイントが付与されます。マイナススワップの場合はマイナスのスワップが差し引かれます。
ポジションを建てた当日に決済した場合、プラス、マイナスいずれのスワップポイントも発生しません。これはスワップポイントがロールオーバーをしたときに発生するものだからです。そのため当日中に決済を行うスキャルピングやデイトレードでは、スワップポイントを考慮する必要はありません。一方、ポジションを持ち越す長期のトレードスタイルでは、スワップポイントの有利・不利がトレードの収支に影響してきます。FX会社により、スワップポイントの設定は異なるので、ポジションを建てる前に確認するようにしましょう。
作成日
:
2021.02.17
最終更新
:
2024.11.25
著者情報
斎藤 陽介 | Yosuke Saito
FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
監修者情報
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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