2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
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プラススワップとは、FXでポジションを保有したときに、スワップポイントの受け取りが発生することをいいます。FXで取引している通貨ペアは、異なる二つの通貨がペアになっており、それぞれの通貨が発行している国同士の金利差があるため、ポジションを保有すると基本的に毎日金利差分の調整が行われます。
金利の低い国の通貨を売って、金利の高い国の通貨を買うポジションを保有すると、金利差を受け取ることになります。逆に、金利の高い通貨を売って、低い通貨を買うポジションを保有すると、金利差を支払うことになります。
高金利通貨としては、トルコリラやメキシコペソ、南アフリカランドなどが有名で、これらの通貨と低金利通貨である円と組み合わせた通貨ペアでは、スワップポイントを受け取ることを目的に買いポジションが長期保有される場合が多いです。一方、こうした通貨ペアで売りポジションを保有すると、高額のマイナススワップが発生します。
FX会社は、レートを提示するのと同時に、スワップポイントも提示しています。日をまたいでポジションを持ち越すと、スワップポイントの受け取りや支払いが行われます。スワップポイントの受け取りや支払いが行われる時間はFX会社によって異なりますが、日本時間の早朝に行われる会社が多いです。これは、24時間取引が行われるFXでは、ニューヨーク市場が終わる時間が1日の区切りとみなされているからです。
先進国は日本と同様低金利である場合が多く、高額のプラススワップが受け取れる通貨ペアは、ほとんどが低金利の先進国の通貨と高金利の新興国の通貨の組み合わせです。ポジションを保有するだけで毎日スワップポイントが受け取れるというメリットがありますが、新興国通貨には、通貨の価値自体が大きく値下がりするリスクもあります。例えば、高金利の通貨ペアとして人気だったトルコリラ円は、2014年には50円台でしたが、2020年には10円台に値下がりしたため、受け取ったスワップポイントを差し引いても収支がマイナスになっている投資家が多いです。スワップポイントを受け取る目的で長期保有をする場合は、通貨自体が大きく値下がりするリスクがどのくらいあるかも考慮に入れる必要があります。
作成日
:
2021.01.29
最終更新
:
2024.11.25
著者情報
斎藤 陽介 | Yosuke Saito
FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
監修者情報
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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