ETH2.0

ETH2.0

読み方、同義語、対義語

読み方 いーさりあむにてんぜろ
同義語 イーサリアム2.0

ETH2.0(イーサリアム2.0)とは、2020年に開始されたイーサリアム(ETH)のアップデートのことです。主な変更として、イーサリアムローンチ当初から計画されていた、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)からPoS(プルーフ・オブ・ステーク)へのコンセンサスアルゴリズムの移行が行われます。

ETH2.0へのアップデートは段階的に行われてきました。ETH1.Xの時代からフロンティア(2015年)、ホームステッド(2016年)、メトロポリス(2017年)のコードネームでアップデートが行われ、4段階目のセレニティ(2020年)がETH2.0のアップデートとなります。ETH2.0のアップデートは1回のアップデートが行われるのではなく、フェーズ0からはじまる全4段階のアップデートが予定されています。

フェーズ 内容
フェーズ0 ビーコンチェーンの実装
フェーズ1.0 シャードチェーンの実装
フェーズ1.5 シャードチェーンのメイン稼働、PoSへの移行
フェーズ2.0 シャードチェーン全稼働

ビーコンチェーンは、現行のイーサリアムのブロックチェーンとETH2.0のブロックチェーンをつなぐためのチェーンです。現行のイーサリアムとETH2.0は別々で稼働されており、マージによって2つのブロックチェーンが統合される予定です。別々の稼働が行われているのは現行のイーサリアムのコンセンサスアルゴリズムはPoW、ETH2.0ではPoSによって稼働が行われているためです。それぞれのコンセンサスアルゴリズムで仕組みが違うため、ETH2.0へのマージの際スムーズに移行するためビーコンチェーンは導入されています。

シャードチェーンは、トランザクション(取引)やデータの処理を複数のブロックチェーンに分散させるもので、イーサリアムのスケーラビリティや容量を向上させるために実装されます。イーサリアムのブロックチェーンはスマートコントラクトを利用したサービスが行われているため、ブロックチェーンを利用する分散型金融(DeFi)サービスなどの普及によって大量のトランザクションやデータ処理が発生します。その際、イーサリアムのネットワークが混雑してトランザクションに遅延が起きる問題が生じます。この問題はイーサリアムの送金手数料増加やブロックチェーンネットワークに負荷をかける原因となるため、シャードチェーン実装によって解決が図られます。

knowledge 過去に多数のアップデート

イーサリアムは4段階のアップデートが行われてきたと紹介しましたが、そのアップデートの小アップデートとしても様々なアップデートが行われてきました。イーサリアムのメインネット稼働前のプレリリースとしてオリンピック、The DAO事件のためのダオフォーク、メトロポリスの一部としてビザンチウムやコンスタンティノープルなどがあります。そのすべてのアップデートは順調に行われて来たわけではなく、延長や中止などがありイーサリムの価格下落につながった過去もあります。

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