香港株サマリー（23日）

後場にマイナス圏、持ち高調整の売りが重荷

　23日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに反落。終値は前日比0.11％安の25774.14ポイントだった。中国企業指数は0.29％安の8913.83ポイント。メインボードの売買代金は概算で1571億3000万HKドル。

　ハンセン指数は高く寄り付くと、前場はプラス圏でもみ合った。22日の米株高が好感されたものの、今週の香港市場は24日が半日取引、25－26日にかけてクリスマスで休場となるため、連休を前に一段と買い上がる動きは限られ、上値の重さが目立った。後場にはいる持ち高調整の売りが重荷となり、指数はマイナス圏に沈んだ。本土市場で高く推移していた上海総合指数が下向きに転じたことも嫌気されたもよう。

　ハンセン指数構成銘柄では、22日夜にサイバー攻撃を受けてわいせつ動画が大量に流出した短編動画プラットフォームの快手科技（01024）が大幅安。インターネットサービス大手のテンセント（00700）が2％超の下げとなり、指数を押し下げた。通信キャリア大手のチャイナ・ユニコム（00762）、医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発（02359）、医薬品ネット通販の京東健康（06618）なども売られた。半面、会長による買い増しを好感して石薬集団（01093）が大幅高となったほか、台湾系食品メーカーの康師傅控股（00322）、電力会社の華潤電力控股（00836）、不動産サービス会社の華潤万象生活（01209）と不動産デベロッパーの華潤置地（01109）などが上昇した。

　ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.69％安の5488.89ポイントと3営業日ぶりに反落。地平線機器人（09660）、快手科技、テンセント、京東健康が下落率上位。半面、センスタイム（00020）が約4％上昇したほか、レノボグループ（00992）、BYDエレクトロニック（00285）、アリババ集団（09988）が上昇率上位だった。

(山下)