東京外国為替市場概況・17時　ドル円、戻り鈍い

　23日午後の東京外国為替市場でドル円は戻りが鈍い。17時時点では156.06円と15時時点（156.01円）と比べて5銭程度のドル高水準だった。155.91円の安値からの戻りは156.19円付近までにとどまり、政府・日銀の介入警戒感が一段と高まるなかで戻りは限られた。時間外の米10年債利回りが低下したことも重し。

　ユーロドルは底堅い。17時時点では1.1778ドルと15時時点（1.1775ドル）と比べて0.0003ドル程度のユーロ高水準だった。東京正午前に1.1781ドルを付けた後は1.1769ドル近辺まで伸び悩んだが、再び高値圏に持ち直している。

　なお、ハンガリーフォリントは急落。ナジ・ハンガリー経済相が「現行の金融環境にはなお利下げ余地がある」と発言したほか、「フォリントを人為的に過度な高水準に維持すべきではない」とフォリント高をけん制したことで対ユーロでは391.42フォリントと10月15日以来、約2カ月ぶりの水準までフォリント安が進んだ。

　ユーロ円は17時時点では183.78円と15時時点（183.65円）と比べて13銭程度のユーロ高水準だった。一時183.58円まで本日安値を更新したが、ユーロドルの底堅さを支えに183.80円近辺まで切り返している。

本日これまでの参考レンジ

ドル円：155.91円　-　157.08円

ユーロドル：1.1755ドル　-　1.1781ドル

ユーロ円：183.58円　-　184.69円

(越後)