東京外国為替市場概況・12時　ドル円、軟調

　23日の東京外国為替市場でドル円は軟調。12時時点では156.35円とニューヨーク市場の終値（157.05円）と比べて70銭程度のドル安水準だった。昨日NYタイムから見られた売り戻しの流れが継続。片山財務相が再び為替相場について発言したことも重しとなり、156.28円まで下値を広げた。

　財務相は、「当座の動きはファンダメンタルズを反映しているとは思えない」と述べ、「9月の日米財務相共同声明の考え方を踏まえて行き過ぎた動きには対応取る」との考えを示した。

　ユーロ円は弱含み。12時時点では184.10円とニューヨーク市場の終値（184.69円）と比べて59銭程度のユーロ安水準だった。ほぼドル円に歩調を合わせた動きが続いた。昨日安値184.24円を下抜けると、一時183.99円までユーロ安円高に振れた。

　ユーロドルは小じっかり。12時時点では1.1778ドルとニューヨーク市場の終値（1.1762ドル）と比べて0.0016ドル程度のユーロ高水準だった。ドル円のドル安推移に影響され、1.1781ドルまでじり高となった。

　なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは昨日安値98.20を下回って推移し、98.06まで下げ幅を広げている。

本日これまでの参考レンジ

ドル円：156.28円　-　157.08円

ユーロドル：1.1755ドル　-　1.1781ドル

ユーロ円：183.99円　-　184.69円

(小針)