ニューヨーク外国為替市場概況・24時　ドル円、底堅い

　19日のニューヨーク外国為替市場でドル円は底堅い。24時時点では157.41円と22時時点（157.23円）と比べて18銭程度のドル高水準だった。片山財務相が「為替動向は一方向で急激な動き、憂慮している」「為替相場、行き過ぎた動きには適切に対応」と述べ、足もとの円安進行をけん制すると一時156.94円付近まで下押ししたものの、反応は一時的だった。日米株価指数の上昇に伴う円売り・ドル買いが出ると一時157.48円と11月21日以来約1カ月ぶりの高値を付けた。

　ユーロ円はしっかり。24時時点では184.57円と22時時点（184.12円）と比べて45銭程度のユーロ高水準。全般円安が進んだ流れに沿って一時184.66円とユーロ導入以来の高値を更新した。日米株価指数の上昇も相場の支援材料。

　ユーロドルは強含み。24時時点では1.1726ドルと22時時点（1.1710ドル）と比べて0.0016ドル程度のユーロ高水準だった。ユーロ円の上昇につれた買いが入ると、一時1.1738ドルと日通し高値を付けた。

　なお、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁は「インフレ動向を正確に把握するにはさらなるデータが必要」「政策金利のさらなる調整を急ぐ必要はない」などと述べたと伝わった。

本日これまでの参考レンジ

ドル円：155.50円　-　157.48円

ユーロドル：1.1703ドル　-　1.1738ドル

ユーロ円：182.25円　-　184.66円

(中村)