NY株式サマリー（16日）＝ダウ302ドル安と3日続落　ナスダックは4日ぶりに反発

◆ダウ平均: 48114.26 -302.30 -0.62%

◆NASDAQ： 23111.462 +54.05 +0.23%

　16日のNY株式相場は高安まちまち。注目された米11月雇用統計で非農業部門雇用者数（NFP）が市場予想を上回ったものの、失業率が予想を上回る悪化となったことで景気敏感株が下落した一方、米国債利回りの低下を受けてAI関連株などのハイテク株が買い戻された。ダウ平均は一時470ドル安まで下落後、302.3ドル安（-0.62％）で終了し、3日続落した。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は0.23％高と4日ぶりに反発した。S&P500の11セクターはIT、一般消費財、コミュニケーションの3セクターが上昇し、エネルギー、ヘルスケア、不動産、金融など8セクターが下落。ダウ平均採用銘柄はディズニーが1.02％高、エヌビディアが0.81％高となった一方、ジョンソン・エンド・ジョンソン、シェブロン、ユナイテッドヘルスが2％超下落し、メルク、IBM、3M、JPモルガン・チェースなど8銘柄が1％超下落した。

　米11月雇用統計は非農業部門雇用者数（NFP）が6.4万人増と予想の5.0万人増を上回った一方、失業率は4.6％と前回や予想の4.4％より弱い内容となった。12月S&Pグローバル製造業PMI速報値は51.8と予想の52.0を下回り、同サービス業PMI速報値も52.9と前回の54.1や予想の54.0を下回る弱い結果となった。失業率や製造業・サービス業PMIの悪化を受けて米10年債利回りは前日の4.182％から4.145％に低下した。