欧州外国為替市場概況・20時　ポンド、堅調

　16日の欧州外国為替市場でポンドは堅調。英雇用データの発表後から底堅く推移する中、強い英購買担当者景気指数（PMI）を受けて買いの勢いが強まった。ポンドドルは1.3427ドル、ポンド円が207.94円まで日通し高値を更新。ユーロポンドも0.8756ポンドまでユーロ安ポンド高が進んだ。

　12月英PMI速報値は製造業が51.2／サービス部門は52.1と、それぞれ予想の50.3と51.6を上回った。

　ドル円はもみ合い。20時時点では154.87円と17時時点（154.88円）と比べて1銭程度のドル安水準だった。19時前の下押しも154.77円付近までに留め、その後は154.80円台を中心に上下する展開。ニューヨーク序盤の11月米雇用統計の発表を控え、様子見ムードが広がった。

　ユーロドルは小じっかり。20時時点では1.1757ドルと17時時点（1.1752ドル）と比べて0.0005ドル程度のユーロ高水準だった。12月仏製造業PMI速報値が予想比上振れると1.1764ドルまで上昇。もっともその後の独とユーロ圏の同月製造業PMIはさえなく、ユーロ買いも続かなかった。ポンドドルの上昇が支えとなった一方、ユーロポンドの下落が重しとなり動きづらかった。

　ユーロ円は20時時点では182.08円と17時時点（182.02円）と比べて6銭程度のユーロ高水準だった。182.10円を挟み小幅に上下した。

本日これまでの参考レンジ

ドル円：154.68円　-　155.25円

ユーロドル：1.1744ドル　-　1.1764ドル

ユーロ円：181.78円　-　182.49円

(小針)