中国株サマリー（12日）

4日ぶり反発、後場はプラス圏　貴金属株など全面高

　12日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日ぶりに反発。終値は前日比0.41％高の3889.35ポイントだった。深セン成分指数は0.84％高の13258.33ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で2兆922億600万元だった。

　上海総合指数は、前場はマイナス圏での推移が目立ったが、後場はプラス圏で推移した。中国指導部が10－11日に開いた中央経済工作会議で、来年の財政政策について「必要な財政赤字、債務総規模、支出総量を維持する」と強調。「適度に緩和的な金融政策」を継続する方針を明らかにしたことなどが好感された。ただ、週明け15日には鉱工業生産など11月の主要経済指標の発表が控えており、終盤は上値が重かった。セクター別では、貴金属と保険が全面高となったほか、電源設備や電子化学品なども買われた。半面、小売りや不動産サービス、鉄道・道路などが売られた。

　A株市場では、恵州市徳賽西威汽車電子（002920）や立訊精密工業（002475）、紫金鉱業集団（601899）などが大きく上げたほか、中央経済工作会議で内需主導の堅持や消費喚起のための特別行動の実施などが重点任務として打ち出されたことを受け、上海錦江国際酒店（600754）や貴州茅台酒（600519）なども上昇した。半面、最近急騰していた永輝超市（601933）が6営業日ぶりに反落。中公教育科技（002607）や中国農業銀行（601288）も売られた。

　上海B株指数は0.31％高の249.55ポイント、深センB株指数は0.03％安の1266.46ポイント。