東京外国為替市場概況・10時　ドル円、じり安

　10日の東京外国為替市場でドル円はじり安。10時時点では156.71円とニューヨーク市場の終値（156.88円）と比べて17銭程度のドル安水準だった。高寄りした日経平均の上げ幅拡大を眺めながら、昨日高値の1銭手前となる156.94円までじり高となった。ただその後、156.70円台まで上値を切り下げる展開に。5・10日（ゴトー日）の仲値は全体としてドル余剰に傾いたもよう。仲値通過後も戻りは鈍く、日本株の上げ幅縮小も重しとなり、10時過ぎに156.67円まで下押した。

　なお、トランプ米大統領の発言「悪い米連邦準備理事会（FRB）議長がいる」「FRBの見直しを進めるつもりだ」が伝わったものの、相場の反応は限定された。

　ユーロ円は伸び悩み。10時時点では182.20円とニューヨーク市場の終値（182.40円）と比べて20銭程度のユーロ安水準だった。昨日記録したユーロ導入以来の高値182.64円を睨んだ動きが続く中、仲値にかけて緩んだドル円につれ安となった。一時182.17円まで売られている。

　ユーロドルは10時時点では1.1626ドルとニューヨーク市場の終値（1.1627ドル）と比べて0.0001ドル程度のユーロ安水準だった。1.1620ドル台で動意は高まらなかった。

本日これまでの参考レンジ

ドル円：156.67円　-　156.94円

ユーロドル：1.1625ドル　-　1.1629ドル

ユーロ円：182.17円　-　182.48円

(小針)