東京外国為替市場概況・15時　ドル円、小高い

　9日午後の東京外国為替市場でドル円は小高い。15時時点では156.01円と12時時点（155.87円）と比べて14銭程度のドル高水準だった。時間外の米10年債利回りが4.17％台まで小幅に上昇したことなどで、一時156.11円まで上値を伸ばした。ただ、高市首相が「日々の金利や為替の動きを注視している。投機的動向含め過度な変動や無秩序な動きに必要に応じて対応」と述べたことでやや伸び悩んだ。

　なお、植田日銀総裁は衆院予算委員会で「経済・物価の中心的見通しが実現していけば利上げで緩和調整。中心的見通しが実現していく確度が少しずつ高まっている」などと述べた。

　ユーロ円は強含み。15時時点では181.73円と12時時点（181.52円）と比べて21銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の上昇に連れて、一時181.78円まで値を上げた。

　ユーロドルは15時時点では1.1648ドルと12時時点（1.1646ドル）と比べて0.0002ドル程度のユーロ高水準だった。一時1.1650ドルまでわずかに上げたが、上値は限られた。

　豪ドルは強含み。豪準備銀行（RBA）が予想通りに政策金利3.60％据え置きを決定。声明発表を受けて上下に振れた後、ブロックRBA総裁からタカ派的な発言が伝わると対ドルで0.6648ドル、対円で103.68円までそれぞれ上昇した。

本日これまでの参考レンジ

ドル円：155.74円　-　156.11円

ユーロドル：1.1635ドル　-　1.1650ドル

ユーロ円：181.35円　-　181.78円

(山下)