中国株サマリー（24日）

3日ぶり小反発、方向感欠く　軍需関連などに買い

　週明け24日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに小反発。終値は前営業日比0.05％高の3836.77ポイントだった。深セン成分指数は0.37％高の12585.08ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆7277億7300万元だった。

　上海総合指数は方向感を欠いた展開。高く寄り付いた後、前営業日終値を挟んだ一進一退の値動きが続いた。前週末に心理的節目の3900ポイントを割り、9月26日以来、約2カ月ぶり安値を付けたとあって、値ごろ感を意識した買い戻しが支えとなった。半面、市場全体を動かす材料が乏しいなか、人工知能（AI）への過剰投資への懸念や、中国経済の先行き不安が引き続き重しとなった。

　セクター別では、軍需関連がほぼ全面高。インターネットサービス、建設コンサルティング、通信設備、ソフトウエア開発なども高い。半面、保険が全面安となったほか、バッテリー素材、航空・空港運営、ガスなどが売られた。

　A株市場では、エンボディドAI（身体性を持つ人工知能）ヒト型ロボット（ヒューマノイド）を2027年に量産を開始する計画を明らかにした広州汽車集団（601238）がストップ高。半導体製造装置メーカーの北方華創科技集団（002371）、企業向けクラウド大手の用友網絡科技（600588）、特定用途無線システムの海能達通信（002583）、ゲーム関連の奥飛娯楽（002292）、完美世界（002624）なども上昇が目立った。半面、電子設備メーカーの富士康工業互聯網（601138）が大幅に続落したほか、銀行株の中信銀行（601998）、石油メジャーのペトロチャイナ（601857）、シノペック（600028）、不動産株の招商局蛇口工業区控股（001979）などが下げた。

　上海B株指数は0.91％高の251.71ポイント、深センB株指数は0.24％安の1277.31ポイント。