東京外国為替市場概況・10時　豪ドル、上昇

　13日の東京外国為替市場で豪ドルは上昇した。強い豪雇用統計が好感され、対ドルでは0.6563ドル、対円が年初来高値となる101.64円まで買われた。ユーロ豪ドルも1.7646豪ドルまで豪ドル高が進行している。注目の10月豪雇用統計は、失業率が4.3％と予想以上に改善された。また、常勤雇用者数の拡大を背景に新規雇用者数も4.22万人増と予想の倍以上の増加幅を記録した。

　ドル円は強含み。10時時点では154.94円とニューヨーク市場の終値（154.79円）と比べて15銭程度のドル高水準だった。地合いの強さが継続され、東京仲値にかけてドル買いが優勢になると154.96円までじり高となった。なお、植田日銀総裁の発言「今後も適切に政策運営をしていきたい」「基調的な物価上昇率は2％へ向け緩やかに上昇している」などが伝わっている。

　ユーロ円は底堅い。10時時点では179.42円とニューヨーク市場の終値（179.45円）と比べて3銭程度のユーロ安水準だった。179.25円を下値に179.40円台を回復。昨日つけた年初来高値179.48円を睨んだ動きが続いた。

　ユーロドルはじり安。10時時点では1.1580ドルとニューヨーク市場の終値（1.1593ドル）と比べて0.0013ドル程度のユーロ安水準だった。ドル円のドル高推移やユーロ豪ドルのユーロ売りが重しとなり、1.1580ドルまで弱含んだ。

本日これまでの参考レンジ

ドル円：154.70円　-　154.96円

ユーロドル：1.1580ドル　-　1.1594ドル

ユーロ円：179.25円　-　179.47円

(小針)