香港株サマリー（5日）

小幅続落、次第に下げ幅縮小　本土株高が下支え

　5日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続落。終値は前日比0.07％安の25935.41ポイントだった。中国企業指数は0.11％安の9163.24ポイント。メーンボードの売買代金は概算で2388億2000万HKドル。

　ハンセン指数は安く寄り付き、前場に下げ幅を縮小。後場に入ると前日終値に近い水準でのもみ合いとなり、一時は小高くなる場面があった。前日のNY市場で人工知能（AI）関連銘柄の割高感が意識され、ハイテク株を中心に売りが広がった流れを引き継いだ半面、中国本土市場で続落して始まった主要株価指数が中盤に上げに転じ、投資家心理を支えたもよう。もっとも、心理的節目の26000ポイントが意識され、一段と買い上がる勢いを欠いた。セクター別ではコングロマリット、一般消費財、情報技術が軟調だった一方、素材が大きく上昇した。

　ハンセン指数構成銘柄では、教育サービスの新東方教育科技（09901）、光学部品の舜宇光学科技（02382）、新エネルギー車のBYD（01211）、自動車販売の中升集団（00881）、パソコン大手のレノボグループ（00992）がそろって続落した。半面、即席麺大手の康師傅控股（00322）が大幅に続伸した。金鉱大手の紫金鉱業集団（02899）、ガラスメーカーの信義ガラス（00868）、医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発（02359）も高い。

　ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.56％安の5785.85ポイントと続落。動画プラットフォームのビリビリ（09626）、半導体受託製造の華虹半導体（01347）、ゲーム・オフィスソフト大手のキングソフト（03888）が大幅安だった。一方、新興電気自動車メーカーのの蔚来集団（09866）、生活アプリ運営の美団（03690）が上昇した。

(越後)