中国株サマリー（29日）

　反発、4000ポイント回復　10年3カ月ぶり高値

　29日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.70％高の4016.33ポイントだった。深セン成分指数は1.95％高の13691.38ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で2兆2560億3000万元だった。

　上海総合指数は小高く寄り付いた後、もみ合いながら上げ幅を拡大した。心理的節目の4000ポイントを回復し、終値ベースで2015年7月24日以来、10年3カ月ぶりの高値を更新。30日に予定している米中首脳会談への期待が買いを支えた。外電は28日、トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が貿易枠組みを協議する予定であり、首脳会談で進展があれば、米政府がフェンタニル関連の対中関税を20％から半減する方向で検討していると伝えた。トランプ氏も29日、「エアフォース・ワン」機内で記者団に対し、中国がフェンタニル製造に使われる化学物質の輸出を制限することを約束すれば、関連する対中関税を引き下げる意向を示した。

　セクター別では、バッテリー素材と貴金属が全面高。太陽光発電設備、非鉄金属、バッテリーなども高い。半面、銀行、造船、建設コンサルティング、商業・百貨店などが下げた。

　A株市場では、太陽光発電関連の隆基緑能科技（601012）と晶澳太陽能科技（002459）がストップ高。電子設備メーカーの富士康工業互聯網（601138）、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団（002555）、自動車部品メーカーの寧波均勝電子（600699）、送配電用機器の思源電気（002028）、アルミメーカーの中国アルミ（601600）なども上昇が目立った。半面、通信設備メーカーの中興通訊（000063）、銀行株の上海浦東発展銀行（600000）、バスメーカーの鄭州宇通客車（600066）などが逆行安となった。

　上海B株指数は0.22％高の261.12ポイント、深センB株指数は0.84％安の1324.19ポイント。