香港株前場：続伸スタート、米利下げ継続と米中貿易摩擦の緩和に期待

　週明け27日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。前週末の米株高の流れを引き継ぎ、米連邦準備理事会（FRB）が利下げを継続するとの見方から買いが優勢となっている。24日公表された米9月消費者物価指数（CPI）が市場予想を下回る伸びにとどまり、米インフレ懸念が後退した。貿易を巡る中国と米国の対立が緩和に向かうとの期待も強まったもよう。中国国営新華社によると、米中閣僚は25－26日にマレーシアの首都クアラルンプールで経済貿易協議を開き、懸案事項の解決策について「基本的な共通認識」に達した。

　指数は日本時間午前10時42分現在、前営業日比0.79％高の26366.48ポイントで推移している。個別では、大型ネット株のアリババ集団（09988）とテンセント（00700）が買われ、相場の上昇を主導。医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発（02359）と薬明生物技術（02269）、半導体受託製造のSMIC（00981）が大幅高となっている。半面、スポーツ用品の李寧（02331）、スマートフォン大手の小米集団（01810）、製薬の石薬集団（01093）が下落。