香港株サマリー（24日）

　続伸、米中貿易摩擦への警戒感が後退　半導体株に買い

　24日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.74％高の26160.15ポイントだった。中国企業指数は0.68％高の9363.94ポイント。メインボードの売買代金は概算で2266億1000万HKドル。

　ハンセン指数は始値で心理的節目の26000ポイントを回復。同水準と20日移動平均線（大引け時点で26276.14ポイント）に挟まれたレンジで推移した。トランプ米大統領が30日に韓国で中国の習近平国家主席と会談するとの米ホワイトハウス報道官の発表を受け、米中貿易摩擦への過度な警戒感が後退。中国の景気刺激策や産業振興策に期待する買いも相場を支えた。前日に閉幕した中国共産党の第20期中央委員会第4回全体会議（4中全会）が、第15次5カ年計画（2026－30年）の主要目標として科学技術の「自立自強」の加速などを打ち出した。

　ハンセン指数構成銘柄では、前日安かった半導体受託製造のSMIC（00981）が8％超上昇。医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発（02359）、アルミメーカーの中国宏橋（01378）、電動工具の創科実業（00669）は大幅に続伸した。カジノ運営のサンズ・チャイナ（01928）と銀河娯楽（00027）、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム（09961）も買われた。半面、製薬の石薬集団（01093）、不動産開発の龍湖集団（00960）が売られた。

　ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.82％高の6059.89ポイントと続伸。半導体株の華虹半導体（01347）、ASMPT（00522）、SMICが高い。自動運転技術の地平線機器人（09660）は反発した。一方、新エネルギー車を手掛ける蔚来集団（09866）、理想汽車（02015）、小米集団（01810）がそろって下落した。

(小針)