ニューヨーク外国為替市場概況・23日　ユーロドル、小幅続伸

　23日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは小幅ながら続伸。終値は1.1618ドルと前営業日NY終値（1.1611ドル）と比べて0.0007ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.00％台まで上昇したことなどを手掛かりにユーロ売り・ドル買いが先行。20時30分前に一時1.1585ドルと日通し安値を付けた。

　ただ、前日の安値1.1577ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。貿易問題を巡る米中対立への警戒が再び高まる中、ユーロ買い・ドル売りが入りやすい面もあった。23時30分過ぎには一時1.1620ドルと日通し高値を付けた。前日の高値1.1622ドルが目先レジスタンスとして意識されると1.1604ドル付近まで下押ししたものの、引けにかけては再び強含み1.1620ドル付近まで持ち直している。

　ドル円は5日続伸。終値は152.57円と前営業日NY終値（151.98円）と比べて59銭程度のドル高水準だった。高市政権の発足に伴う円売りが根強い中、1時30分前に一時152.80円と日通し高値を更新した。米長期金利の上昇に伴うドル買いも入った。ただ、重要なインフレ指標である9月米消費者物価指数（CPI）の発表を明日24日に控えて、一本調子で上昇する展開にはならなかった。10日の高値153.27円がレジスタンスとして意識された面もある。NY時間の安値は22時前に付けた152.46円付近で値幅は34銭程度と狭い範囲内での推移となった。

　なお、レビット米ホワイトハウス報道官はこの日、「トランプ米大統領は来週30日に韓国で習近平・中国国家主席と会談する予定だ」と明らかにした。

　ユーロ円は4日続伸。終値は177.26円と前営業日NY終値（176.46円）と比べて80銭程度のユーロ高水準。ドル円の上昇やユーロドルの持ち直しにつれた円売り・ユーロ買いが優勢になると、1時30分前に一時177.45円と日通し高値を付けた。ただ、9日に付けたユーロ導入以来の高値177.94円がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。

本日の参考レンジ

ドル円：151.82円　-　152.80円

ユーロドル：1.1585ドル　-　1.1620ドル

ユーロ円：176.31円　-　177.45円

(中村)