中国株サマリー（23日）

反発、後場にプラス圏　政策期待が支え

　23日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.22％高の3922.41ポイントだった。深セン成分指数は0.22％高の13025.45ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆6439億900万元だった。

　上海総合指数は安く寄り付くと、序盤に下げ幅を拡大し、心理的節目の3900ポイントを割り込んだ。ロイター通信が22日、トランプ政権が中国によるレアアース輸出規制への報復として、米国製ソフトウエアを使う製品の輸出制限を検討していると伝えたことを受け、米中対立の激化を懸念する売りが先行した。ただ、中盤まではマイナス圏でもみ合ったものの、後場半ばに上向き転じた。3900ポイントを回復すると、プラス圏でこの日の取引を終えた。中国共産党の第20期中央委員会第4回全体会議（4中全会）が23日二閉幕し、コミュニケが発表される見込みで、政策期待が地合いを支えたもよう。

　セクター別では、石炭、バッテリー素材。文化・メディア、海運・港湾などが高い。半面、建設機械、採掘、非鉄金属素材、バイオ製品などが下げた。

　A株市場では、環境関連の東江環保（002672）がストップ高。テック株の大族激光科技産業集団（002008）、海能達通信（002583）、アルミメーカーの中国アルミ（601600）、石油メジャーのペトロチャイナ（601857）、バスメーカーの鄭州宇通客車（600066）なども買いを集めた。電子設備メーカーの富士康工業互聯網（601138）、通信設備メーカーの中興通訊（000063）が大幅に続落したほか、自動車部品メーカーの寧波均勝電子（600699）、油圧シリンダーメーカーの江蘇恒立液圧（601100）、スーパーコンピューターメーカーの曙光信息産業（603019）などが売られた。

　上海B株指数は0.27％高の261.11ポイント、深センB株指数は0.12％安の1340.57ポイントだった。