香港株サマリー（17日）

大幅続落、1カ月半ぶり安値　米中対立の激化警戒

　17日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続落。終値は前日比2.48％安の25247.10ポイントだった。中国企業指数は2.67％安の9011.97ポイント。メインボードの売買代金は概算で3146億2000万HKドル。

　ハンセン指数は終日じりじりと下げ幅を広げる展開。終値は9月4日以来およそ1カ月半ぶりの安値を付けた。貿易を巡る中国と米国の対立激化が引き続き警戒されるなか、中国本土市場の主要株価指数が下落して地合いが悪化した。週明け20日に中国の2025年7－9月期国内総生産（GDP）や9月の小売売上高などの主要経済指標が発表されるとあって、結果を見極めたい投資家は買いを手控えたもよう。

　ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のアリババ集団（09988）と美団（03690）、保険株の中国人寿保険（02628）が売られて相場の重荷だった。電子機器受託製造のBYDエレクトロニック（00285）が8％超下落。太陽光パネル用ガラスの信義光能（00968）、半導体受託製造のSMIC（00981）、医薬品ネット通販の京東健康（06618）は大幅に続落した。教育サービスの新東方教育科技（09901）も安い。半面、宝飾品販売の周大福珠宝（01929）が続伸。スイスのロシュとライセンス契約を結んだ翰森製薬（03692）も買われた。

　ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は4.05％安の5760.38ポイントと続落。BYDエレクトロニックのほか、自動運転技術の地平線機器人（09660）、SMICと同業の華虹半導体（01347）の下げがきつい。構成30銘柄のうち上昇はセンスタイム（00020）だけだった。

(山下)