中国株サマリー（17日）

3日ぶり反落、3900ポイント割れ　3週間ぶり安値

　17日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反落。終値は前日比1.95％安の3839.76ポイントだった。深セン成分指数は3.04％安の12688.94ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆9381億1700万元だった。

　上海総合指数は小動きで始まったものの、ほどなくして下向きに転じ、心理的節目の3900ポイントを割り込み、ほぼ一本調子で下げ幅を拡大した。終値ベースで9月26日以来、3週間ぶりの安値を更新。米中対立の激化が懸念されるなか、週明け20日に中国の2025年7－9月期国内総生産（GDP）や9月の小売売上高などの主要経済指標が発表されるとあって、イベントを前に持ち高調整の売りが優勢だった。

　セクター別では、電源設備、送配電設備、太陽光・風力発電設備、半導体などが安い。半面、貴金属、ガス、空運・空港運営の一角が買われた。

　A株市場では、通信設備メーカーの中興通訊（000063）と自動車部品メーカーの恵州市徳賽西威汽車電子（002920）がストップ安。風力発電メーカーの新疆金風科技（002202）、自動車メーカーの重慶長安汽車（000625）、テック株の立訊精密工業（002475）、富士康工業互聯網（601138）、紫光国芯微電子（002049）、リチウム電池材料メーカーの寧波杉杉（600884）なども下げがきつい。半面、航空会社の春秋航空（601021）、中国国際航空（601111）、国有商業銀行の中国農業銀行（601288）、熱制御部品メーカーの浙江三花智能控制（002050）などが逆行高を演じた。

　上海B株指数は1.22％安の259.96ポイント、深センB株指数は1.35％安の1337.92ポイント。

(山下)