香港株サマリー（16日）

小幅反落、米中貿易摩擦の激化を警戒　蔚来集団が9％安

　16日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に反落。終値は前日比0.09％安の25888.51ポイントだった。中国企業指数は0.09％高の9259.46ポイント。メインボードの売買代金は概算で2754億3000万HKドル。

　ハンセン指数は小安く寄り付いた後、ほどなくプラス圏に浮上すると、序盤に一時、心理的節目の26000ポイントに乗せる場面もあった。ただ、勢いは続かず、中盤以降はマイナス圏で軟調に推移。終盤に下げ幅を縮小したが、前日終値をわずかに下回ってこの日の取引を終えた。中国当局による景気対策への期待は強いものの、米中貿易摩擦の激化が警戒されたほか、中国では週明けに7－9月期の国内総生産（GDP）や9月の小売売上高、鉱工業生産など主要経済指標の発表が控えており、積極的に買う動きも控えられた。

　ハンセン指数構成銘柄では、美団（03690）やテンセント（00700）が売られて指数を押し下げたほか、小米集団（01810）やSMIC（00981）、恒隆地産（00101）なども安かった。半面、新東方教育科技（09901）が8％超上昇。JPモルガンが投資判断と目標株価を引き上げたポップマート（09992）は5％超上昇した。

　ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.18％安の6003.56ポイント。売り上げを水増ししているとしてシンガポール政府系ファンドが米国で提訴したと伝わった蔚来集団（09866）が9％近く下げたほか、小米集団や小鵬汽車（09868）が下落率上位だった。半面、BYDエレクトロニック（00285）やビリビリ（09626）が買われた。