香港株サマリー（30日）

続伸、後場に上げ幅拡大　中国の経済政策に期待

　30日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.87％高の26855.56ポイントだった。中国企業指数は1.07％高の9555.33ポイント。メインボードの売買代金は概算で3149億2000万HKドル。

　ハンセン指数は米株高の流れを引き継ぎ高く寄り付いたものの、ほどなくして下向きに転じ、中盤は前日終値付近でもみ合った。中国の国慶節・中秋節連休を前に利益確定売りや持ち高調整の売りが重しとなった。ただ、下値の堅さを確認すると、後場にはほぼ一本調子で上げ幅を拡大。終値ベースで17日以来、およそ2週間ぶり高値を連日で更新した。米利下げ期待に加え、中国政府の経済政策に対する期待が地合いを支えた。第15次5カ年計画（2026－30年）草案を議論する中国共産党第20期中央委員会第4回全体会議（4中全会）の開催日程が10月20－23日に決まり、新たな政策が打ち出されるとの観測が広がったもよう。

　ハンセン指数構成銘柄では、医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発（02359）、短編動画プラットフォームの快手科技（01024）、大手光学部品メーカーの舜宇光学科技（02382）、民営自動車メーカーの吉利汽車（00175）が急伸。半導体受託製造のSMIC（00981）が大幅に続伸した。半面、石油メジャーのペトロチャイナ（00857）、CNOOC（00883）、シノペック（00386）がそろって安い。マカオカジノのサンズ・チャイナ（01928）と銀河娯楽（00027）、宅配大手の中通快逓（02057）、豚肉大手の万洲国際（00288）なども下げた。

　ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.24％高の6465.66ポイントと大幅に続伸。華虹半導体（01347）、快手科技、ビリビリ（09626）、舜宇光学科技、センスタイム（00020）が上昇率上位。半面、海爾智家（06690）、京東健康（06618）、トリップ・ドットコム（09961）、美的集団（00300）などが軟調だった。

(小針)