中国株サマリー（30日）

　続伸、1カ月ぶり高値　中国の新政策に期待

　30日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.52％高の3882.78ポイントだった。深セン成分指数は0.35％高の13526.51ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で2兆1814億1100万元だった。

　上海総合指数は上昇して寄り付き、じりじりと上げ幅を広げる展開。10月1日から国慶節・中秋節の大型連休に入るとあって、前場には持ち高を整理する売りが指数を押し下げる場面があったものの、終値は8月25日以来およそ1カ月ぶりの高値となった。第15次5カ年計画（2026－30年）草案を議論する中国共産党第20期中央委員会第4回全体会議（4中全会）の開催日程が10月20－23日に決まり、新たな政策が打ち出されるとの観測が広がったもよう。寄り付き後に中国の国家統計局とS&Pグローバルがそれぞれ発表した9月の中国製造業購買担当者景気指数（PMI）がそろって市場予想を上回ったことも、支えとなった。セクター別ではバッテリー素材やレアメタル、軍需関連、半導体、非鉄金属が上昇した半面、銀行、保険、公共事業が下落した。

　A株市場ではテック株の歌爾（002241）、科大訊飛（002230）、紫光国芯微電子（002049）やリチウム電池材料メーカーの寧波杉杉（600884）、建機メーカーの徐工集団工程機械（000425）が高い。医薬品大手の江蘇恒瑞医薬（600276）、石炭化学の寧夏宝豊能源集団（600989）、金鉱大手の紫金鉱業集団（601899）も買われた。一方、中信証券（600030）、中国平安保険（601318）、中信銀行（601998）など金融株の下落が目立った。ディスプレー広告の分衆伝媒信息技術（002027）、家電の海信家電集団（000921）と美的集団（000333）も下げた。

　上海B株指数は0.12％高の261.45ポイントと反発。深センB株指数は0.75％安の1351.02ポイントと3営業日ぶりに反落した。

(小針)