2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
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円キャリートレードとは、超低金利の日本円で資金調達を行い、それを高金利通貨などに換えて、金利の利ざやおよび運用益を得ようとする取引のことです。広義には株や為替、商品や債券といった、さまざまな金融商品を対象とした取引を指し、狭義にはFXのクロス円の買いを指します。
FXの世界では、2000年~2002年ごろや2004年~2007年ごろにかけて、円安トレンドが生まれていました。このときに「円を売って高金利通貨を買う」というクロス円の買いを行うと、円安による運用益と高いスワップポイントの両取りができることから、一般投資家による人気を集めました。
この日本人投資家による円キャリートレードは、世界から見ても大きな勢力と認識され、主に海外の報道機関によって「ミセス・ワタナベ」「キモノトレーダー」と呼ばれました。日本の主婦層がFXに参入していることを半ば揶揄する意味合いで、こうした俗称が与えられたのです。
そうした円キャリートレードのブームは、2007年ごろから始まった世界金融危機によって下火になります。円キャリートレードは、円安トレンドを前提にした取引手法であったため、その前提が崩れたことがブームの衰退に直接的な影響を及ぼしたのです。初心者投資家などは、資金管理を理解しないまま円キャリートレードを行っていた傾向もあり、急激な円高によりロスカットに追い込まれて為替相場からの退場を余儀なくされたケースもあります。
2006年ごろは、米ドル円の1万通貨取引のスワップポイントが100円を上回るFX会社も珍しくありませんでした。2021年現在は、10円を下回る水準であることから考えると、いかに円キャリートレードに魅力があったかが分かります。
作成日
:
2021.06.11
最終更新
:
2024.11.18
著者情報
斎藤 陽介 | Yosuke Saito
FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
監修者情報
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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